【2025年最新】ジョン・レノン使用ギター完全解説|年代別年表と購入ガイド
ジョン・レノン(John Lennon)のギターは、ビートルズのサウンド変遷を物語る“証拠”です。初期の
Rickenbacker 325、ソングライティングを支えた
Gibson J-160E、中期以降の象徴
Epiphone Casino、ソロ期の定番
Martin D-28——。本記事はこれらを年代順に整理し、入手困難モデルの代替候補や安心できる購入先まで、ギタリストの実利に直結する形で解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- ジョン・レノンの使用ギターを年代ごとに一気に把握したい
- カジノやJ-160Eなどの現行・代替モデルが知りたい
- 正規代理店/中古のどこで買うと安全か比較したい
- ライブ/レコーディングの実使用例に基づく解説で誤情報を避けたい
※本記事は公式インタビューや信頼できる一次情報を突き合わせて作成します。諸説がある箇所は「情報が限られている」「諸説あり」と明記します。出典一覧は本文末にまとめます。
ジョン・レノン使用ギター年表(ダイジェスト)
期間(目安) | モデル | 主な使用シーン | 備考 |
---|---|---|---|
~1963 | Rickenbacker 325 | 初期ライヴ/TV出演 | 短スケールの代表機。詳細は諸説あり |
1962–1964 | Gibson J-160E | ソングライティング/初期レコーディング | ジョージと同時期に入手の記録あり |
1965–1969 | Epiphone Casino | 中期以降のレコーディング/ライヴ | 後年ナチュラルへリフィニッシュの説が有力 |
1970– | Martin D-28 | ソロ期レコーディング | 代表曲の制作で使用例が知られる |
※上記はダイジェストです。各モデルの具体的な使用年・現場・仕様差は、次章で一次情報に基づいて詳述します。
年代ごとの解説
初期(~1963)|Rickenbacker 325 Capri
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ジョン・レノンが最初期に愛用したのが、短いスケールで独特のサウンドを持つ
Rickenbacker 325 Capri。キャバーン・クラブ時代から愛用し、
1964年のエド・サリヴァン・ショーでも演奏に使用されたことで一気に有名になりました。
このギターは現在ビンテージ市場でしか入手できず、価格も高騰しています。
現行モデルとしては、リッケンバッカー社の325C64が最も近い仕様とされています。
1962–1964|Gibson J-160E
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1962年にジョンとジョージが一緒に購入した記録が残るアコースティックギターが
Gibson J-160Eです。ピックアップを搭載したエレアコで、
「Love Me Do」「I Want to Hold Your Hand」などのレコーディングで実際に使用されました。
現在オリジナルは非常に高額ですが、エピフォンから廉価版の
EJ-160E
が販売されており、雰囲気を手軽に味わえます。
1965–1969|Epiphone Casino
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ビートルズ中期以降のジョンを象徴するモデルがEpiphone Casino。
セミアコ構造とP-90ピックアップによる生々しいサウンドは、
「Revolution」「Get Back」など数多くの楽曲に刻まれています。
1966年にはナチュラル・フィニッシュにリフィニッシュされ、
そのルックスもファンに強烈な印象を与えました。
現行品ではエピフォンCasino、さらにGibson Custom Shopからも限定復刻が登場しています。
1970年以降ソロ期|Gibson Les Paul Jr. & Les Paul Custom
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ソロ期を象徴するエレキギターが、改造を施した
Gibson Les Paul Jr.(TV Yellow)です。
オリジナルのP-90からCharlie Christianタイプのピックアップに交換され、ピックガードもカスタム仕様。
1972年のOne to One Concert(マディソン・スクエア・ガーデン)での使用は
写真・映像が残っており、レノンのソロキャリアを代表するギターのひとつとなりました。
さらに、黒のGibson Les Paul Customもソロ期に使用した記録があります。
スタジオやリハーサルで登場し、CasinoからLes Paulへとシフトしたことを示す象徴的な存在です。
アコースティックではMartin D-28が「Imagine」のレコーディングで
使用されたと伝えられていますが、実際の使用写真は限られており、
記録ベースでの確認となります。
入手困難モデルと代替候補
ポイント:ビンテージは真贋・状態・価格のばらつきが大きいため、まずは現行の復刻・近似仕様から検討するのが安全です。ビンテージ志向の場合も、まず現行機で自分の好み(ネック形状・スケール・ピックアップ特性)を掴んでから中古市場へ進むと失敗が少なくなります。
Rickenbacker 325(初期機)
- 代替1:Rickenbacker 325C64(1964年仕様の復刻。新品流通は希少)
- 代替2:Rickenbacker 350V63(325の系譜を汲むモデル。スケール等は異なるが方向性は近い)
- 購入ヒント:まずは現行350/300系で“リッケンサウンド”のコアを確認 → その後ビンテージ325へ。
Gibson J-160E(1962)
- 代替1:Epiphone EJ-160E(生産時期により仕様差あり/中古中心)
- 代替2:Gibson J-45+マグネティックPU(実戦向けの近似運用案)
- 代替3:GibsonやEpiphoneのシグネチャー復刻(限定・中古流通が中心)
Epiphone Casino(1965〜/1968ナチュラル)
- 代替1:Epiphone Casino(現行)
- 代替2:Epiphone John Lennon “1965” / “Revolution” Casino(限定復刻・中古)
- 代替3:Gibson ES-330系(価格帯は上がるが構造的に近い)
Martin D-28(ソロ期)
- 代替1:Martin D-28(現行スタンダード)
- 代替2:Martin D-28 John Lennon(限定・ディスコン/中古のみ)
- 運用:フォーク〜ポップの弾き語りに最適。ピエゾまたはマグPU追加でライブ運用が楽。
Gibson Les Paul Jr.(改造個体/TV Yellow等)
- 代替1:Gibson Les Paul Junior(現行)
- 代替2:Gibson Custom John Lennon Les Paul Junior(限定復刻・中古)
- 近似サウンド:P-90×1の鋭い中域。ブースター/軽いオーバードライブで存在感を出しやすい。
※復刻・限定品は生産時期・仕様が異なる場合があります。購入前に実個体の仕様(ネック形状・フレット・ピックアップ・重量)をご確認ください。
FAQ(よくある質問)
ジョン・レノンの代表的なギターは?
初期はRickenbacker 325、中期はEpiphone Casino、アコースティックではGibson J-160Eが有名。ソロ期にはMartin D-28も確認されています(曲ごとの使用は諸説あり)。
Casinoの“ナチュラル”仕様は何?
1968年前後にサンバースト塗装を剥いだナチュラルへ変更したとされます。復刻として“1965”“Revolution”などのシグネチャーも存在(いずれも限定/中古中心)。
J-160Eは今も買えますか?
オリジナルは生産終了。中古や限定復刻を探す形になります。代替としてEpiphone EJ-160Eや、J-45+ピックアップという実戦的構成も選択肢です。
“Let It Be”期にレノンが使ったエレキは?
映像・資料ではEpiphone Casinoが中心。ほかにLes Paul Jr.改造個体の使用も知られています(詳細は諸説あり)。
まとめと関連記事
- ジョン・レノンの中核はRickenbacker 325 → J-160E → Epiphone Casinoという流れ。ソロ期はD-28が活躍。
- 現行・復刻・中古を段階的に試すのが失敗しない近道。
- まずはCasino現行かLes Paul Jr.など入手しやすい現行機で方向性を掴もう。
参考ソース(一次・有力)
- Rickenbacker 325C64 公式ページ(レノン使用機の復刻記述)
- Guitar Player:J-160E発見〜オークションの経緯
- Beatles Bible:J-160Eの使用とオークション記録
- MetMuseum:レノン用Rickenbacker 325/12(Ed Sullivan後に製作)
- Guitar Player:Let It Be期の機材(Casino購入と1968年のサンディング)
- Gibson Custom(PDF):John Lennon Les Paul Jr. 改造仕様と1972年MSGでの使用
- Guardian / Barron’s:Framus “Hootenanny”再発見〜落札ニュース
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