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カート・コバーン使用ギター完全解説|Nirvana時代の愛機と購入ガイド

カート・コバーン使用ギター完全ガイド|年代別モデル・改造仕様・購入方法まで徹底解説

カート・コバーン(Kurt Cobain)は、グランジ/オルタナティブロックを世界規模で塗り替えたニルヴァーナ(Nirvana)のフロントマン。荒削りで衝動的なギタープレイとカリスマ的な存在感は、四半世紀以上が経った今もギタリストたちを突き動かし続けています。

本記事では、カート・コバーンが年代ごとに使用したギターを年表形式で網羅し、各モデルの改造仕様・使用シーン・音響的な狙いを専門的に解説します。さらに現行で入手できるシグネチャーモデルと代替候補まで実機試奏をふまえてご紹介。「カートと同じサウンドに近づきたい」「Nirvana時代の機材を正確に把握したい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

この記事でわかること

  • 1989年〜1994年の使用ギター年表(Univox・Mustang・Jaguar・Jag-Stang・Martin)
  • 各ギターの改造内容とその音楽的意図(ピックアップ換装・ブリッジ変更など)
  • 現行購入可能モデルと入手困難モデルの代替候補

次に読むべき記事(カート・コバーンの音作りを深める)
カート・コバーンのサウンドを理解するには、使用ギターとあわせて「足元(エフェクター)」の全体像を押さえることが重要です。
カート・コバーン(Nirvana)使用エフェクター完全解説

カート・コバーン使用ギター年表

年代 使用ギター Nirvanaでの使用例
1989〜1991 Univox Hi-Flier、Fender Mustang 初期Nirvanaライブ(Bleach期)/1991『Smells Like Teen Spirit』MV
1991〜1993 Fender Jaguar(1965年製・改造) Nevermindツアー、SNLほか(※『Teen Spirit』MVはMustang)
1993〜1994 Fender Mustang(ブルー・レッド/改造JB) 『In Utero』ツアー
1993〜1994 Jag-Stang(カート発案モデル) In Uteroツアー終盤のライブ
1993〜1994 Martin D-18E(1959年製アコースティック) MTV Unplugged in New York

年代別にみるカート・コバーンのギター詳細解説

1989〜1991:Univox Hi-Flierと初期のFender Mustang

出典:Eastwood Guitars

Nirvana結成初期、カートが主に使用していたのがUnivox Hi-Flierです。日本製のMosriteコピーモデルとして知られるこのギターは、当時中古市場でも数十ドル程度で入手できる廉価品でした。しかしその粗削りなトーンとショートスケール特有の反応の速さが、初期Nirvanaのデビュー作『Bleach』(1989年)が持つ衝動的なサウンドと見事に合致していました。

Univox Hi-Filerはもともと品質にばらつきがあるモデルですが、カートはそれをものともせず、むしろギター本来の「壊れそうな危うさ」をパフォーマンスに組み込んでいました。現在は生産されておらず、中古品も希少なため、代替候補を後述の購入ガイドで紹介しています。

出典:サウンドハウス(現行品)

同時期から登場するのがFender Mustangです。カートはMustangのショートスケール(24インチ)と軽量なボディを好み、コードをかき鳴らす際の弦テンションの低さを活用していました。特に1991年の楽曲『Smells Like Teen Spirit』のMVでは、1969年製コンペティション・ブルーのMustangを使用したことで広く知られています。このMVが世界的ヒットになったことで、Fender Mustangはグランジを象徴するギターとしての地位を確立しました。


1991〜1993:Fender Jaguar(1965年製・改造)

出典:サウンドハウス(現行品)

『Nevermind』(1991年)のリリース以降、Nirvanaが世界的な成功を収めたツアー期からSNLでのテレビ出演まで、カートのメインギターとして登場するのが1965年製Fender Jaguarです。

このJaguarはビンテージ個体をベースに、カートが大胆なホットロッド改造を施した一本として知られています。Jaguar特有の細身でクリーンな音像ではなく、Nirvanaの轟音リフを支えるミッドの密度とドライブ感を得るための実用的な選択でした。

Jaguar 改造仕様まとめ

  • PU(フロント):DiMarzio PAF(ハムバッカー)に換装
  • PU(リア):DiMarzio Super Distortion(ハムバッカー)に換装
  • ブリッジ:Adjusto-Matic/Tune-O-Matic系に換装(弦落ち対策・サスティン改善)





1993〜1994:Fender Mustang(In Utero期/JB搭載)

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アルバム『In Utero』(1993年)のリリース以降、カートは再びFender Mustangをメインに使用します。Mustangのショートスケールにハムバッカーを組み合わせることで、軽量・高速なボディのレスポンスを活かしながら、ヘヴィなコード一発でも前に出てくる太いトーンを実現していました。In Uteroツアーにおけるカートの轟音サウンドの核心は、この改造Mustangにあると言えます。

In Utero期 Mustang 改造仕様まとめ

  • カラー:コンペティション・ブルー/フィエスタ・レッドの2本が有名
  • PU(リア):Seymour Duncan JBモデル(SH-4)ハムバッカーを直付け換装
  • ブリッジ:Gotoh系またはAdjusto-Matic系に換装(チューニング安定性・サスティン改善)



Fender Mexico / Player II Mustang

1993〜1994:Jag-Stang(カート・コバーン発案モデル)

出典:島村楽器オンラインストア

カートはある時期から、自身が愛用してきたJaguarMustangの両方の長所を一本に融合させたギターを構想していました。JaguarのボディラインとMustangのネック・ショートスケールを組み合わせ、カートがPoloroidでアイデアスケッチを作成。そのスケッチをFenderに持ち込み、試作が進められたのがJag-Stang(ジャグスタング)の誕生秘話です。

カート本人は1993年頃からプロトタイプをライブで実際に使用した記録が残っており、In Uteroツアー終盤のステージ映像でもその姿が確認できます。

カートの死後、FenderはJag-StangをKurt Cobain Jag-Stangとして正式に市販化。近年も復刻モデルが登場しており、現在でも比較的入手しやすい「カート直結モデル」として、Nirvanaファンの間で根強い人気を誇ります。

1993〜1994:Martin D-18E(Unpluggedでの使用)

出典:Reverb

1993年11月、ニューヨークで収録されたMTV Unplugged in New York。このNirvana史上最も重要なパフォーマンスのひとつで、カートが使用したのが1959年製Martin D-18Eです。

D-18Eは1959年〜1965年ごろにMartin社が少数製造したエレクトリック・アコースティックモデルで、ボディにDeArmond製のピックアップを内蔵した希少なモデルです。エレキとは次元の違う生々しく温かみのある響きがUnpluggedの名演を支えており、あの独特の音色はこのギター抜きには成立しなかったと言えます。オリジナルの個体は後にオークションへ出品され、約600万ドル(約9億円超)という記録的な価格で落札されています。

現行モデルでD-18Eの音色に最も近いのはMartin D-18です。ピックアップを別途追加することで、Unplugged時の雰囲気を再現することが可能です。



カート・コバーンが使用したピック・弦

「カートのサウンドに近づきたいけど、ギターをすぐ買い替えるのは難しい」という方にこそ注目してほしいのがピックと弦です。どちらも数百円〜数千円で手に入り、今持っているギターのままでもサウンドに明確な変化が生まれます。あの粒立ちの荒さやコードの押し出し感には使用ピック・弦のスペックが深く関わっています。まずここから試してみるのが、カートのサウンドへの最短ルートです。

使用ピック:JIM DUNLOP TORTEX STANDARD 0.60mm

カートが愛用していたのがJim Dunlop TORTEX STANDARD 0.60mm。ミディアムよりやや薄めのゲージで、コードをかき鳴らすときにしなりが生じ、ストロークに自然な荒さが生まれます。Mustangのショートスケールと組み合わせると、弦テンションの低さとピックのしなりが相乗し、あのルーズで衝動的なカッティングトーンに近づきます。TORTEXは亀甲柄のデザインでも有名で、現在もラインナップに残る定番品。入手は非常に容易です。


筆者
筆者

0.60mmの薄さがポイントで、コードをかき鳴らすとピック自体がしなってあの荒削りなストローク感が出る。試しに1枚買ってみる価値は十分ある。

使用弦:Dean Markley ニッケル弦(.010〜.052)

弦はDean Markley製のニッケル弦、ゲージ.010〜.052を使用。レギュラーゲージ(.010スタート)はショートスケールのMustang/Jaguarと組み合わせると弦がさらに柔らかく感じられ、チョーキングやビブラートに素直に反応します。ローEが.052と太めなのは、ダウンチューニングや激しいストローク時でも低音弦の輪郭を保つための選択だったと考えられます。


筆者
筆者

.052のローEが効いていて、ダウンチューニングしても低音弦の輪郭が崩れない。ショートスケールとの組み合わせで弦がかなり柔らかく感じられる。


よくある質問(FAQ)

Q1. カート・コバーンが使っていたギターは今でも買えますか?


現行で正規入手しやすいのはFender Kurt Cobain JaguarKurt Cobain Jag-Stangの2モデルです(在庫状況は時期により変動)。Kurt Cobain MustangはFenderが2012年に発売しましたが、現在は生産終了となっており入手は中古市場が中心です。Univox Hi-Filerは現行品・シグネチャー品ともに存在せず、代替候補からのアプローチが現実的です。

Q2. JaguarとMustang、どちらが初心者におすすめですか?


初心者にはFender Mustangをおすすめします。ショートスケール(24インチ)でネックが短く弦テンションが低いため、コードを押さえやすく疲れにくいのが大きなメリット。一方、Jaguarはブリッジ構造や独特のスイッチング配線が初見では扱いにくく、改造を前提にする場合も多いため、最初の1本としてはMustangが無難です。

Q3. MTV Unpluggedで使ったアコギは再現できますか?


オリジナルのMartin D-18E(1959年製)は超希少・超高額で個人入手は現実的ではありません。ただし現行のMartin D-18にピックアップ(DeArmond系やK&K系)を後付けすることで雰囲気を十分に再現できます。スプルーストップ×マホガニーバック&サイドという材の組み合わせが音色の肝なので、ボディ材に注目して選ぶのがポイントです。

Q4. カート・コバーンが改造を好んだ理由は何ですか?


カートがギターを改造したのは、見た目のこだわりよりも音楽的な必要性からでした。Jaguar・Mustangはもともとサーフ・ポップ向けの設計で、シングルコイルの出力はNirvanaが求めるヘヴィなリフサウンドには不十分でした。ハムバッカー(DiMarzio・Seymour Duncan)への換装とブリッジ安定化を施すことで、廉価・軽量なボディをそのまま活かしながら強力なサウンドを得るという実用的な解決策でした。

入手困難モデルと代替候補

  • Univox Hi-Flier → 現行品なし。代替はSquier Classic Vibe Jaguar / Mustangが雰囲気的に近く、コストパフォーマンスも優秀です。
  • Fender Jaguar(改造モデル)Kurt Cobain Jaguar(Fender公式シグネチャー)が改造仕様を忠実に再現しており、最も近い選択肢です。
  • Fender Mustang(In Utero期/JB搭載) → 現行シグネチャーなし。Kurt Cobain Mustang(2012年製・中古)が最有力候補。現行Mustang+ハムバッカー換装も有効です。
  • Jag-Stang → Fenderからシグネチャーとして復刻済み。新品・中古ともに流通しており比較的入手しやすい状況です。
  • Martin D-18E → 現行のMartin D-18にピックアップを追加するのが最も現実的な再現方法です。







筆者の体験談

実際にKurt Cobain JaguarKurt Cobain Mustang(中古)を試奏した経験から補足します。

Jaguarは、ハイゲインで歪ませてもリフの音像が痩せません。DiMarzioのハムバッカーが出力するミッドの密度が高く、コードひとつひとつに輪郭がしっかりある印象です。一方Mustangは、ボディの軽さが際立っており、JBブリッジPUのアタックと相まってコードの一発目から「グランジ感」が即座に出てきます。Jag-Stangはトレモロ周りの操作に慣れるまで少し時間がかかりますが、JaguarともMustangとも異なる独特のレスポンスがあり、使いこなせたときの個性は唯一無二です。この3本に共通しているのは、どれも「弾く行為そのものが荒々しくなる」という感覚で、それこそがカートのプレイスタイルを形成した要因のひとつではないかと感じました。



参考ソース

  • Fender公式:Kurt Cobain Jaguar(DiMarzio PAF/SD, Adjusto-Matic等の仕様)
  • Fender公式:Kurt Cobain Jag-Stang(復刻・仕様)
  • Guitar World / MusicRadar:Kurt Cobain Mustang(2012)とJB搭載の仕様解説、NAMM 2012発表記事
  • Julien's Auctions:『Smells Like Teen Spirit』MVの1969 Competition Blue Mustang(出品情報)
  • GroundGuitar:初期のUnivox Hi-Flier使用記録
  • Guitar Player / CBS News:Martin D-18Eの落札価格(約600万ドル)

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