【2025年最新】カート・コバーン使用ギター完全解説|Nirvana時代の愛機と購入ガイド

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【2025年最新】カート・コバーン使用ギター完全解説|Nirvana時代の愛機と購入ガイド

 

カート・コバーン(Kurt Cobain)は、90年代ロックを象徴するバンドニルヴァーナ(Nirvana)のフロントマン。荒削りで爆発的なサウンドとカリスマ的な存在感で、世界中のギタリストに影響を与え続けています。

 

そんなカートの音を形作ったのが、彼が使っていた個性的なギターコレクションです。本記事では、年代ごとに使用していたギターを年表形式で整理し、代表的な使用例や改造内容、現在入手可能なシグネチャーモデル・代替え候補まで徹底解説します。

 

「カートのようなサウンドを再現したい」「Nirvana時代の使用ギターを知りたい」という方に向けて、購入ガイドもあわせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

 


カート・コバーン使用ギター年表

年代 使用ギター Nirvanaでの使用例
1989〜1991 Univox Hi-Flier、Fender Mustang 初期Nirvanaライブ(Bleach期)/1991『Smells Like Teen Spirit』MV
1991〜1993 Fender Jaguar(1965年製・改造) Nevermindツアー、SNLほか(※『Teen Spirit』MVはMustang)
1993〜1994 Fender Mustang(ブルー・レッド/改造JB) 『In Utero』ツアー
1993〜1994 Jag-Stang(カート発案モデル) In Uteroツアー終盤のライブ
1993〜1994 Martin D-18E(1959年製アコースティック) MTV Unplugged in New York

年代別にみるカート・コバーンのギター詳細解説

1989〜1991:Univox Hi-Flierと初期のFender Mustang

出典:Eastwood Guitars

Nirvana結成初期、カートがよく使っていたのはUnivox Hi-Flierという廉価コピーギター。Mosriteの影響を受けた独特のルックスと荒々しいトーンは、デビュー作『Bleach』期のNirvanaにマッチしていました。

出典:サウンドハウス(現行品)

同じ頃から登場するのがFender Mustang。特に1991年の『Smells Like Teen Spirit』MVでは、1969年製コンペティション・ブルーのMustangを使用したことで有名です。

1991〜1993:Fender Jaguar(1965年製・改造)

出典:サウンドハウス(現行品)

 

Nirvanaが世界的成功を収めた『Nevermind』期のライブ〜SNLでのメインが、1965年製Fender Jaguar

 

このJaguarは、ピックアップがDiMarzio PAF(フロント)DiMarzio Super Distortion(リア)、ブリッジはAdjusto-Matic/Tune-O-Matic系へ換装されたホットロッド仕様。

 

Jaguar特有の細身のトーンではなく、Nirvanaの轟音リフを支えるパワーを狙った改造です。

1993〜1994:Fender Mustang(In Utero期/JB搭載)

 

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『In Utero』期になると、カートは再びFender Mustangを多用。代表的な青/赤の個体は、ブリッジ側にSeymour Duncan JB(ハムバッカー)を直付けする改造が施され、GotohやAdjusto-Matic系のブリッジに換装された例も確認されています。軽量で扱いやすく、コードをかき鳴らした際の押し出しが非常に強いのが特徴です。

1993〜1994:Jag-Stang(カート・コバーン発案モデル)

出典:島村楽器オンラインストア

カートは、自身が愛用していたJaguarMustangの特徴を融合させたギターを望みました。そのアイデアをもとにFenderが試作したのがJag-Stang(ジャグスタング)。カート本人は1993年頃からプロトタイプをライブで使用した記録が残っています。

 

のちにFenderからKurt Cobain Jag-Stangとして市販化。近年も復刻があり、現在でも比較的入手しやすい「カート直結モデル」です。

 

1993〜1994:Martin D-18E(Unpluggedでの使用)

出典:Reverb

1993年、MTV Unpluggedで披露された名演でカートが使用したのが1959年製Martin D-18E

 

当時としては珍しいピックアップ内蔵アコースティックで、エレキとは違う生々しい響きをステージに残しました。オリジナルはオークションで数億円規模の記録的価格で落札。

 

現行のMartin D-18が音色的に近いモデルとしておすすめです。


よくある質問(FAQ)

Q1. カート・コバーンが使っていたギターは今でも買えますか?

現行で正規入手しやすいのはFender Kurt Cobain JaguarKurt Cobain Jag-Stangです(在庫は変動)。Kurt Cobain Mustangは2012年にFenderから登場しましたが、現在は生産終了のため中古市場が中心です。

Q2. JaguarとMustang、どちらが初心者におすすめですか?

初心者にはMustangがおすすめ。ショートスケールでネックが短く弾きやすく、コード主体でも扱いやすいです。Jaguarは配線やブリッジ周りが独特で、改造前提のケースもあるため、最初の一本ならMustangが無難。

Q3. MTV Unpluggedで使ったアコギは再現できますか?

オリジナルのMartin D-18E(1959年製)は入手困難かつ超高額ですが、現行のMartin D-18+ピックアップ搭載で雰囲気を再現可能です。


入手困難モデルと代替え候補

  • Univox Hi-Flier → 現行品なし。代替は Squier Classic Vibe Jaguar / Mustang が雰囲気近い。
  • Fender Jaguar(改造モデル)Kurt Cobain Jaguar(Fender公式シグネチャー) が再現度高くおすすめ。
  • Fender Mustang(In Utero期/JB) → 現行はなし。Kurt Cobain Mustang(2012)は中古中心。Squier Mustangも候補。
  • Jag-Stang → Fenderからシグネチャーとして復刻。新品入手が比較的容易。
  • Martin D-18E → 現行の Martin D-18 が最も近い。

安心できる購入先比較

ショップ 特徴
サウンドハウス 正規代理店保証あり、価格が安定
島村楽器 実店舗で試奏可。初めてでも安心
Amazon 新品・中古の選択肢が豊富。並行輸入は保証条件を確認

筆者の体験談

実際にKurt Cobain JaguarKurt Cobain Mustang(中古)を試奏。Jaguarはハイゲインでも音像が痩せず、改造ハムらしい密度が魅力。

 

Mustangは圧倒的に軽く、JBブリッジの押し出しでコード一発目から「グランジ感」が出るのが印象的でした。Jag-Stangは操作系が独特で好みは分かれるものの、唯一無二の個性があります。

まとめ|カート・コバーンのギターから学べること

カート・コバーンは、必ずしも高級ギターを選んだわけではありません。自分の演奏スタイルに合うものを使い倒し、必要な箇所は改造する――その姿勢こそがグランジ(Grunge)の精神でした。現行のシグネチャーや復刻モデル、代替モデルを活用すれば、当時の空気感は十分に再現できます。

ギターと並んで彼のサウンドを決定づけたのがエフェクター類。詳しくは以下の記事もどうぞ。


参考ソース

  • Fender公式:Kurt Cobain Jaguar(DiMarzio PAF/SD, Adjusto-Matic等の仕様)
  • Fender公式:Kurt Cobain Jag-Stang(復刻・仕様)
  • Guitar World / MusicRadar:Kurt Cobain Mustang(2012)とJB搭載の仕様解説、NAMM 2012発表記事
  • Julien’s Auctions:『Smells Like Teen Spirit』MVの1969 Competition Blue Mustang(出品情報)
  • GroundGuitar:初期のUnivox Hi-Flier使用記録
  • Guitar Player / CBS News:Martin D-18Eの落札価格(約600万ドル)

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