「ES-335ってどんなギタリストが使っているの?」「自分のジャンルに合うか知りたい」——そんな疑問にこの記事で答えます。
こんな人におすすめです:ES-335の購入検討者・使い手を知りたい人・使われ方を知りたい人
- ES-335を愛用する有名ギタリスト7名とその使用個体
- ブルース・ジャズからハードロックまで、ジャンルを越えたES-335の使われ方
- 「Trini Lopez」など派生モデルとES-335との関係
- それぞれの音に近づける現行モデル
1958年にGibsonが発表したES-335は、ソリッドとホロウの中間に位置します。
センターブロック構造を持つセミアコースティックギターの元祖です。
フィードバックを抑えながらも豊かな倍音を確保しました。
ブルース・ジャズからロック・カントリーまで、ジャンルをまたぐ万能性が生まれています。
ES-335プレイヤー比較表
| カテゴリ | 代表ギタリスト | 主ジャンル | ES-335の特徴 |
|---|---|---|---|
| ブルース/ジャズ・クラシック編 | ラリー・カールトン/B.B.キング/エリック・クラプトン/チャック・ベリー/アルヴィン・リー | ジャズ・フュージョン/ブルース/ロックンロール | 甘く豊かなウォームトーン/泣きのビブラート表現 |
| ロック編 | リッチー・ブラックモア/デイヴ・グロール | ハードロック | 重厚さと中域の輪郭の両立/倍音豊かなリフ・ワーク |
ブルース/ジャズ・クラシック編|ES-335の象徴的プレイヤー
ラリー・カールトン(Larry Carlton)
ラリー・カールトン|「Mr. 335」と称されたES-335の象徴的プレイヤー
「Mr. 335」の異名をもつ最重要プレイヤーです。
1968年製サンバースト・ES-335を長年のメイン機としてきました。
Steely Danの録音にも貢献しています。
Joni MitchellやMichael Jacksonの作品にも参加しています。
Room 335(1978)はES-335サウンドの教科書です。
ウォームなネックトーンとブリッジの輪郭を巧みに使い分けています。
コンプをかけたような中低域と滑らかなビブラートが、このギターの可能性を世界に知らしめました。
使用個体:1968年製 Gibson ES-335(サンバースト)
- 要聴
- Room 335(1978)
- Steely Dan「Kid Charlemagne」(1976)
この音に近づく現行モデル
本人監修のGibson Larry Carlton ES-335 Signatureがあります。
断続的な生産のため、在庫のあるタイミングで確保するのが確実です。
B.B.キング(B.B. King)
B.B.キング|ブルースの王とルシール誕生の源流
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ブルース・ギターの王者が歩んだ道は、ES-335系モデルとともにあります。
初期にES-335を使用し、その後ES-355へ移行しました。
最終的にGibsonとの協力で完成させたのが「ルシール(Lucille)」です。
ブラック・ボディのシグネチャー・モデルです。
The Thrill Is Gone(1969)の歌うようなビブラートが代表的です。
ES系セミアコの豊かなサステインとホロウ・チャンバーの鳴りがあってこそ成立します。
コードをほとんど弾かず、シングルノートのみで語りかける奏法が特徴です。
使用個体:ES-335(初期)→ ES-355 → Gibson "Lucille"(シグネチャー)
- 要聴
- The Thrill Is Gone(1969)
- Every Day I Have the Blues
この音に近づく現行モデル
本人シグネチャーのB.B. King Lucille Legacy ES-355が現行です。
fホールを持たない特徴的なデザインも、本人の仕様どおりに再現されています。
エリック・クラプトン(Eric Clapton)
エリック・クラプトン|Cream期にES-335で「神」と呼ばれた男
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「神(God)」と呼ばれた男のCream時代です。
そこに寄り添っていたのが1964年製ES-335でした。
Badge(1969)でのイントロ・リフが名演として知られます。
ES-335の粒立ちのよいアタックを凝縮しています。
クラプトンはその後レス・ポールやストラトへ主軸を移しました。
Cream期のセミアコースティックな艶があります。
オーバードライヴの暴れ方とのバランスは、ES-335でしか成立しない音像です。
ハムバッカーのウォームさがドライヴ時にも輪郭を保つ、このギターの真骨頂を示しました。
使用個体:1964年製 Gibson ES-335(Cream期)
- 要聴
- Badge(1969)
- Sunshine of Your Love(ライヴ映像)
この音に近づく現行モデル
1964年製の当時仕様に近いのはGibson ES-335 60sです。
2026年にラインナップされた新仕様で、年代ごとのプラスチックパーツやピックアップを再現しています。
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チャック・ベリー(Chuck Berry)
チャック・ベリー|ロックンロールのリフをES-335で刻んだ元祖
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ロックンロールを「発明」した男が手にしていたのが、ES-335とその上位版ES-355です。
Johnny B. GoodeやRoll Over Beethovenが代表曲です。
世界中に伝播した「チャック・ベリー・リフ」の元になっています。
ダブルストップと巧みなダウン・アップ・ストロークの組み合わせで成り立ちます。
ES-335の弾力のある中域がリズムを跳ねさせます。
ホロウ・チャンバーの鳴りがロックンロール特有の陽気なエネルギーを生み出しました。
使用個体:Gibson ES-335/ES-355(各期)
- 要聴
- Johnny B. Goode(1958)
- Roll Over Beethoven
この音に近づく現行モデル
50年代のロックンロール期に近いのはGibson ES-335 50sです。
こちらも2026年にラインナップされた新仕様です。
アルヴィン・リー(Alvin Lee)
アルヴィン・リー|Woodstockで伝説を作ったES-335の速弾き先駆者
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テン・イヤーズ・アフターのフロントマンが愛した一本です。
赤いデカールが印象的な1959年製ES-335でした。
1969年ウッドストックでの「I'm Going Home」が代表的です。
超高速ブルースに世界が度肝を抜かれた歴史的パフォーマンスでした。
ES-335の軽量なセミホロウ・ボディが、高速ピッキングでもノートの粒が潰れない明瞭さを確保します。
ハムバッカーの甘みとスピード感を同居させました。
「速弾き=ソリッドギター」というイメージを覆した先駆者です。
使用個体:1959年製 Gibson ES-335(赤系デカール)
要聴:I'm Going Home(Woodstock、1969)
この音に近づく現行モデル
本人のシグネチャーはCustom Shopの限定品のみです。
2019年の「'69 Festival」は50本限定でした。
実質、入手困難です。
まずはEpiphone ES-335で高速ピッキングの粒立ちを試すのが現実的です。
ロック編|ES-335を選んだハードロック・モダンの名手
リッチー・ブラックモア(Richie Blackmore)
リッチー・ブラックモア|ハードロック黎明期にES-335を選んだ理由
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「ストラトの魔術師」のイメージが強いギタリストです。
ディープ・パープル初期のリッチーは、ES-335をメインに使用していました。
Child in Time(1970)の重厚かつ流麗なソロが代表的なハードロックサウンドです。
ES-335のハムバッカーの厚みとセミホロウの響きによって生まれています。
ES-335のミッドレンジのコクと音の粘りが、当時のマーシャル系アンプと組み合わさります。
重厚かつ輪郭のある歪みを生みました。
使用個体:Gibson ES-335(初期ディープ・パープル期)
- 要聴
- Child in Time(1970)
- Black Night(1970)
この音に近づく現行モデル
標準的な仕様ならGibson ES-335 Dotが候補です。
初期パープル期の暗く燃える音像に近づけます。
デイヴ・グロール(Dave Grohl / Foo Fighters)
デイヴ・グロール|Trini Lopezモデルで刻んだグランジ以降のロック
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Foo Fightersのフロントマンが特に愛用するモデルがあります。
ES-335の派生モデル「Trini Lopez Standard」(1960年代製)です。
ダイヤモンド形のfホール、バンジョートップのヘッドストックが特徴の希少機です。
グロールはこのモデルをFoo Fighters最重要レコーディングの現場に持ち込みました。
ES-335ベースゆえのセミホロウの豊かな胴鳴りが特徴です。
グロールのパワフルなリズム・ギタリズムに広がりと粘りを加えています。
使用個体:Gibson Trini Lopez Standard(ES-335派生)
- 要聴
- Best of You(2005)
- Foo Fighters各ライヴ
この音に近づく現行モデル
本人監修のEpiphone Dave Grohl DG-335が現行で買えます。
ダイヤモンドfホールとFirebird 6連ヘッドを備えます。
Trini Lopez仕様をそのまま再現しています。
カラーはPelham Blueの一択です。
デイヴ・グロールのギターは、こちらで詳しく紹介しています。
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まとめ|ES-335が愛され続ける理由
ソリッドギターの「切れ味」と、フルアコの「鳴り」の中間。
それがES-335の本質です。
センターブロック構造がフィードバックを制御します。
ホロウ・チャンバーがアコースティックな倍音と奥行きを加えます。
- ブルースの泣きもロックの重厚さもジャズの甘さも、ES-335一本でこなせる
- 2026年にGibson ES-335が50s/60sの新仕様へリニューアル
- Dave Grohl・B.B. King・Larry Carltonの現行シグネチャーあり
そろそろ、本気でギターと向き合ってみませんか?
ES-335の「声のような鳴り」を活かすには、ビブラートやタッチの繊細さが鍵になります。
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FAQ
Q. ES-335を使う有名ギタリストは?
ラリー・カールトン(Mr. 335)とB.B.キング(Lucille前身)が代表格です。
エリック・クラプトンも挙がります。
チャック・ベリーやアルヴィン・リーもいます。
リッチー・ブラックモアやデイヴ・グロール(Trini Lopez)も挙がります。
Q. ES-335の音の特徴は?
ハムバッカーのウォームな中低域と、セミホロウ構造による倍音の豊かさが特徴です。
ジャズ・ブルース・ロックを問わず対応できる汎用性があります。
Q. レスポールやストラトとの違いは?
レスポールはより重厚でサステインが長く、ストラトはシャープなアタックが特徴です。
ES-335はその中間で、鳴りとコントロール性を両立したセミアコの個性を持ちます。
Q. Trini Lopezモデルとは?
1960年代にGibsonが製造した、ES-335ベースのシグネチャー・モデルです。
ダイヤモンド形のfホールとバンジョー型ヘッドストックが特徴です。
デイヴ・グロールの愛機として現代でも有名です。
Q. 2026年のES-335リニューアルとは?
Gibsonのコアラインナップが50sと60sの2仕様に刷新されました。
年代ごとのプラスチックパーツやピックアップを再現しています。
参考・出典(一次情報・公式中心)
- Gibson Official:ES-335製品史
- Gibson Official:B.B. King "Lucille" シグネチャー
- Gibson Official:ES-335 50s/60s(2026年新モデル)製品ページ
- Gibson Official:Larry Carlton ES-335 Signature
- Epiphone Official:Dave Grohl DG-335 製品ページ
- Rock & Roll Hall of Fame:Chuck Berry 公式プロフィール
- Deep Purple/Oasis/Foo Fighters 公式写真・公演映像
- Premier Guitar/Guitar World:各種リグ特集
- Woodstock公演映像(1969):Alvin Lee「I'm Going Home」
※本記事は上記の一次情報・公式発表・映像記録に基づいて記述しています。特定個体の年式・仕様には諸説あるため、確認可能な範囲で表現を限定しました。
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