トム・モレロ使用ギター完全解説|RATMからAudioslaveまで愛機を徹底ガイド

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トム・モレロ使用ギター完全解説|RATMからAudioslaveまで愛機を徹底ガイド

 

ヤツのギターへようこそ!

このサイトでは、有名ギタリストが実際に使用したギターを、年代順にわかりやすく解説しています。

 

今回は、Rage Against the MachineAudioslaveで革新的なサウンドを鳴らし続けてきたギタリスト、トム・モレロ(Tom Morello)の愛機を徹底紹介します。

 

モレロのサウンドの特徴は、DJのスクラッチを思わせるキルスイッチ奏法大胆なアームの操作による過激なピッチ変化ピックアップ切替やエフェクターを駆使した実験的な音作りにあります。まさに「ギター=無限の表現装置」であることを体現してきました。
この記事では、モレロがキャリアを通じて使用してきた代表的なギターを、年代別の年表とともに詳しく解説します。また、入手困難モデルの代替候補や、実際に筆者が体験したレビューも紹介。
最後まで読めば、あなたもトム・モレロ流のサウンドを再現するためのヒントを掴めるはずです。

年代ごとの使用ギター解説

RATM初期(1991〜)|Arm The Homeless(カスタムギター)

 

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トム・モレロの代名詞ともいえるのが「Arm The Homeless」と名付けられたカスタムギターです。

 

青いボディに赤いヒッピー風のイラストと「ARM THE HOMELESS」の文字がペイントされ、ピックアップはEMG製を搭載。

Rage Against the Machineのデビュー作『Killing in the Name』や『Bulls on Parade』で印象的に使用され、過激なアーム奏法やピッチシフト効果を生み出しました。

 

(出典:The Chief’s Guitars「Tom Morello’s Guitars and Gear」)

 

RATM中期(1992〜1999)|Fender Telecaster “Sendero Luminoso”

 

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もう一つの代表的な愛機が、Fender Telecasterの改造モデル「Sendero Luminoso」です。ボディには多くのステッカーが貼られ、政治的メッセージを反映した外観が特徴。

 

ライブでは「Bombtrack」「People of the Sun」で頻繁に登場し、切れ味のあるリフと力強いバッキングを支えました。

 

(出典:Guitar World「Tom Morello’s guitars: a guide to the gear behind Rage Against the Machine and Audioslave」)

Audioslave期(2001〜2007)|改造されたLes Paulタイプのギター

 

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Audioslave期には、モレロが改造したレスポールタイプのギターを使用していました。元はBudweiserのプロモーショナルモデルで、彼自身が大幅に改造したものです。

具体的には、ロゴを焼き落とし、ネックを再仕上げ、ピックアップを交換するなどのカスタマイズが施されていました。

 

レスポール特有の厚みのあるトーンを生かしつつ、モレロらしいリフやソロを支えた重要な一本です。

 

(出典:Ground Guitar「Tom Morello’s Gibson Les Paul Custom Shop ‘Budweiser’」)

 

Audioslave期〜現在|Fender Stratocaster “Soul Power”

 

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“Soul Power” Stratocasterは、Audioslave結成時からモレロが多用してきた代表的な1本です。黒いストラトキャスターのボディに大きく「SOUL POWER」と貼られたステッカーが特徴的で、モレロの社会的メッセージを体現しています。

 

2002年の「Like a Stone」や「Cochise」のミュージックビデオ、さらにライブでも頻繁に登場しました。

 

 

2020年にはFenderからTom Morello “Soul Power” Stratocaster(シグネチャーモデル)として市販化され、本人仕様を忠実に再現しています。
(出典:Guitar World「Tom Morello’s guitars: a guide to the gear behind RATM and Audioslave」)

多様化の時代(1996〜現在)|Ibanez Artstar Custom

 

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モレロは用途に応じてさまざまなギターを使い分けてきました。その中でも90年代後半から使用しているのが、Ibanez Artstar Customです。

 

セミアコ構造を持ちながらも高出力のピックアップを搭載しており、ジャズギターのような見た目とオルタナティブなサウンド実験を両立できるモデルとして知られています。
このセミアコ構造ながら高出力のピックアップを搭載したモデルは、ジャズギターのような見た目からは想像できないオルタナティブなサウンド実験を可能にし、従来のメインギターでは得られない音色を追求する際に用いられました。

(出典:Ground Guitar「Tom Morello’s Ibanez Artstar Custom」/Guitar World ギア特集)

入手困難モデルと代替候補

トム・モレロの愛機の多くは、カスタム品や本人専用モデルのため、現在市場で入手するのは非常に困難です。ここでは、代表的なギターの代替候補を紹介します。

Arm The Homeless(カスタムギター)

モレロの象徴的なギターですが、これは本人のオーダーメイドであり市販されていません。代替候補としては、アーム奏法に強いストラト系モデルが最適です。

  • Fender Player Stratocaster(Mexico製):現行で入手しやすく、シングルコイルと安定したアームを備える。
  • Squier Classic Vibe Stratocaster:低価格ながらサウンドの幅が広く、初心者にもおすすめ。

Fender Telecaster “Sendero Luminoso”

こちらも改造が施された個体で、同じ仕様のものは存在しません。ただし、通常のテレキャスターで十分に雰囲気を再現できます。

  • Fender Player Telecaster:モダンな仕様で扱いやすく、ステッカーを貼れば外観も近づけられる。
  • Squier Affinity Telecaster:コストを抑えながらモレロ風の音作りを試したい人向け。

Gibson Les Paul Standard Replica

Audioslave期に使用されたレプリカは市場には出回っていません。代替としては、エピフォンや現行レスポールが候補になります。

  • Epiphone Les Paul Standard 60s:手頃な価格ながら、厚みのあるレスポールサウンドを再現可能。
  • Gibson Les Paul Standard(現行モデル):本格的にAudioslave期のトーンを求めるならこちら。

Fender Stratocaster “Soul Power”

シグネチャーモデルとして市販されているため、比較的入手しやすい一本です。本人仕様を再現したいなら、まずはここから始めるのがおすすめです。

  • Fender Tom Morello “Soul Power” Stratocaster:Fender公式で販売されたシグネチャー。本人の演奏スタイルを追体験できる。

まとめ|トム・モレロのギターは「思想とサウンドの象徴」

トム・モレロの使用ギターを振り返ると、「Arm The Homeless」や「Sendero Luminoso」といった唯一無二のカスタムモデルから、シグネチャーとして市販されている「Soul Power Stratocaster」まで、彼のキャリアを象徴する楽器が並びます。

 

それぞれのギターは単なる楽器以上に、社会的・政治的メッセージと強烈な個性を体現しており、彼の音楽性を理解する上で欠かせない存在です。

 

この記事を参考にすれば、モレロ流の音作りやプレイスタイルを自分の環境でも試すことができます。

特にシグネチャーモデル「Soul Power Stratocaster」は、入手可能かつ再現性の高い一本として最初の候補におすすめです。

 

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