【2025年最新】ノエル・ギャラガー使用ギター完全解説|Oasis時代からシグネチャーモデルまで
ブリットポップを象徴するバンドOasisの中心人物、ノエル・ギャラガー。
彼のサウンドを決定づけたのは、数々の個性的なギターたちです。
本記事では、Oasis初期からソロ「High Flying Birds」、そしてOasisの再結成までの使用ギターを年表形式で整理し、公式シグネチャーモデルを優先的に紹介します。
また、混同されがちな「Union Jack=Sheraton?」問題についても補足し、ファクトベースで正確に解説します。
- 年表|ノエル・ギャラガー使用ギターの変遷
- 年代ごとの使用ギターをショーケース|ノエル・ギャラガーのギター遍歴
- ノエル・ギャラガーのシグネチャーギター一覧
- まとめ|ノエル・ギャラガーのギター遍歴は進化の歴史
- FAQ|ノエル・ギャラガーのギターに関するよくある質問
年表|ノエル・ギャラガー使用ギターの変遷
各年代の詳細は該当セクションへの内部リンクからどうぞ。
年代 | 主なギター | トピック / 使用例 | 詳しく |
---|---|---|---|
1991–1993 | Epiphone Les Paul Standard(初期の核) | デビュー初期の轟音コード。 使用例:「Supersonic」「Shakermaker」PVで確認。 |
オアシス初期へ |
1994–1996 | Epiphone Riviera(Union Jack塗装=象徴) Epiphone Riviera(Dark Wine Red=実使用) |
“Don’t Look Back in Anger”期を象徴(Union Jack)。 Dark Wine Red個体は録音・ツアーで頻出、後に2022年シグネチャー化。 |
ブレイク期へ |
1997–2000 | Gibson ES-355(Cherry Red) | スタジアム時代のメイン。 『Be Here Now』(1997)、『Standing on the Shoulder of Giants』(2000)で中核。 |
ES-355中心期へ |
2000–2009 | Gibson ES-355(継続) Gibson J-150(アコースティック) |
後期Oasisの屋台骨。 J-150は「Little by Little」「Stop Crying Your Heart Out」などで活躍。 ※Adidasステッカーの小ネタあり。 |
Oasis後期へ |
2010–2016 | Gibson J-150(ソロ初期の中心) Gibson ES-355(継続) |
HFB初期はアコースティック主体に。 「If I Had A Gun…」「Everybody’s on the Run」等でJ-150が要。 |
HFB初期へ |
2017–2024 | Nashguitars JM63(Jazzmasterタイプ) | 『Who Built the Moon?』期の実験期。 黒&ビンテージホワイトの2本を使い分け。本人コメント「20本以上持っている」。 |
実験期(JM63)へ |
2025 | Gibson Les Paul Standard(Black, P-90搭載) | Oasis再結成「Live ’25」で初披露の漆黒LP。 1960年製ベース、P-90仕様。限定25本の特別版も。 |
再結成期へ |
年代ごとの使用ギターをショーケース|ノエル・ギャラガーのギター遍歴
オアシス初期(1991–1993):轟音の“核”が生まれた時代
マンチェスターの小さなクラブから放たれた最初の衝撃。「Supersonic」で鳴り響くコード、その土台を支えたのがこのギターだ。
Epiphone Les Paul Standard 初期の核

出典:サウンドハウス
Oasisデビュー曲「Supersonic」や「Shakermaker」で聴ける分厚いコードサウンドを生み出した“初期の核”。太くまとまりがあり、荒削りな演奏でもバンド全体を押し上げる存在だった。
実際の使用例:「Supersonic」PVではノエルがEpiphone Les Paul Standardを抱え、初期Oasisサウンドの核を鳴らしている。
ブレイク期(1994–1996):スタジアムを揺らしたUnion Jack Riviera
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“Don’t Look Back in Anger”のイントロが鳴った瞬間、観客の大合唱が始まる。その象徴となったのがユニオンジャックのセミアコだ。
Epiphone Riviera(Union Jack塗装)象徴
分厚いコードでも潰れず、ボーカルと自然に溶け合う。まさにOasis黄金期の“歌が立つギター”。
1997–2000:Gibson ES-355 がメインに据えられた時代
Oasisはスタジアム・ロックへ加速。ノエルのギターもレスポールからセミホロウへ移り変わり、ES-355が音のセンターに据えられていった。
Gibson ES-355(Cherry Red)重心に据えた1本
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1997年に購入された1960年製ES-355は、その年以降ノエルのステージの中心として使われ続けた。ステージ/MVでも頻出し、お気に入りギターの代表格。
メディア出演やツアーの写真でも常に確認でき、後年ファンから“ノエルの赤いES-355”と呼ばれるようになった。
この時期のアルバム『Be Here Now』(1997)や『Standing on the Shoulder of Giants』(2000)でも中心的に使用。
厚みのあるリズムギター、空間を支配するコードワークは、このES-355ならではの鳴りに依るところが大きい。
2000–2009:Oasis後期を支えたES-355とアコースティック
2000年代に入るとOasisはサウンドを引き締め、より大人びたロックへと進化。
ノエルの赤いES-355は依然としてメインの座を守りつつ、アコースティックギターが重要な役割を果たした。
Gibson ES-355(Cherry Red)継続使用
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Oasis後期もステージの中心はES-355。特に2005年の『Don’t Believe the Truth』ツアーや2008年の『Dig Out Your Soul』期まで、ノエルは一貫してこの一本を弾き続けた。
ライブ映像やTV出演でも赤いES-355の姿はおなじみとなり、Oasisサウンドの代名詞として不動の存在感を放った。
Gibson J-150(アコースティック)バラードの相棒
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「Little by Little」のMVで初登場して以来、2009年まで最も多用されたアコースティック。
「Stop Crying Your Heart Out」など数々の後期バラードを支え、ノエルのステージに欠かせない一本となった。
2010–2016:High Flying Birds初期を彩ったアコースティックと赤いES-355
2009年のOasis解散後、ノエルはソロプロジェクトNoel Gallagher’s High Flying Birdsを始動。
初期のライブとレコーディングではアコースティックギターが大きな役割を担い、ES-355も引き続き活躍した。
Gibson J-150(アコースティック)ソロの中心
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ソロ初期から最も多用されたアコギは、Oasis期からの相棒であるJ-150。
「If I Had A Gun…」「Everybody’s on the Run」といった楽曲でも重要な役割を果たし、
アコースティック主体のアレンジに深みを与えた。
Gibson ES-355(Cherry Red)継続使用
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Oasis解散後も、ライブの中核を担い続けたのは赤いES-355。
High Flying Birds初期のツアー映像やテレビ出演でも頻繁に登場し、ノエルの象徴的存在として不動の位置を保っていた。
この時代は「アコースティックで聴かせるノエル」と「ロックバンドのフロントマンとしてのノエル」が同居した時期。
J-150とES-355という二本のギターは、彼の二面性を象徴する存在だった。
2017–2024:実験期とジャズマスター導入
アルバム『Who Built the Moon?』(2017)期から、ノエルは従来のES-355やJ-150に加えて
ジャズマスター系ギターを本格的に導入。新しいサウンド・テクスチャを追求した。
Nashguitars JM63(Jazzmasterタイプ)実験的メイン
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黒とビンテージホワイトの2本を使い分け、ステージやレコーディングで多用。
本人も「20本以上持っている」と語るほど気に入り、ハイゲインではなく鋭いアタックとワイドレンジを活かしたプレイが特徴だった。
2025:Oasis再結成期と黒いLes Paul Standard
2025年、ついにOasisが再結成ツアー「Live ’25」で世界中のファンの前に帰ってきた。
ノエルが選んだのは、これまでの象徴であるES-355でもRivieraでもなく、漆黒のレスポールだった。
Gibson Les Paul Standard(Black, P-90搭載)再結成モデル
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再結成ツアー「Live ’25」で初披露された、黒塗装のLes Paul Standard。
1960年製をベースに、P-90ピックアップを搭載した特別仕様で、Gibson Customとノエルが18か月以上かけて共同開発した。
従来のセミホロウとは異なるソリッドな厚みと切れ味が、再結成ステージのサウンドを一変させた。
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さらに全世界25本限定のシグネチャー版も製作され、各個体にはノエル直筆の歌詞やサインが施されるなど、
Oasis再結成の象徴として歴史的価値を持つギターとなった。
「Live ’25」初日のステージで黒いLes Paulを抱えるノエルの姿は、多くのメディアで報じられた。
ノエル・ギャラガーのシグネチャーギター一覧
これまで紹介してきた愛機の中には、EpiphoneやGibsonから公式にシグネチャーモデルとして発売されたものも存在する。
入手困難なオリジナル個体の代替として、現在でもファンが手にできる数少ないチャンスだ。
Epiphone Supernova(Union Jack Rivieraベース)
2000年代初頭に限定販売された、ユニオンジャック塗装のリヴィエラをベースにしたシグネチャー。
オリジナルのUnion Jack Rivieraを再現した一本で、中古市場では今も高値で取引されている。
Epiphone Riviera Noel Gallagher Limited Edition(Dark Wine Red)
2022年に登場した復刻版。ノエルが90年代半ばから実際に使っていた1983年製Riviera(赤ワイン色)をベースに開発。
実機を元にネック形状やピックアップまで再現し、ファン必携の一本となった。
Gibson Noel Gallagher 1960 ES-355
ノエルが1997年以降愛用した赤いES-355をベースに、Gibson Custom Shopが2022年にリリース。
限定モデルで瞬く間に完売し、今や中古市場でも希少価値が高い。
Gibson Noel Gallagher J-150
Oasis後期~HFB初期のアコースティック相棒として有名なJ-150を2021年に復刻。
ノエルの子供が貼ったアディダスステッカーも再現され、ファンの間で話題になった。
Gibson Noel Gallagher Les Paul Standard “Live ’25” Edition
2025年のOasis再結成ツアー「Live ’25」で初披露された黒のLes Paul Standard(P-90搭載)。
Gibson Customと共同開発し、全世界25本限定で販売された超希少モデル。
まとめ|ノエル・ギャラガーのギター遍歴は進化の歴史
Oasis初期のEpiphone Les Paul Standardから、黄金期を彩ったUnion Jack Riviera、そして赤いES-355やJ-150へと続き、
近年ではNashguitars JM63や再結成ツアー仕様の黒いLes Paul Standardに至るまで、ノエルのギターは常にバンドの進化と歩みを共にしてきた。
ぜひ興味のあるモデルを手に取り、自分だけの“Oasisサウンド”を体感してみてほしい。
FAQ|ノエル・ギャラガーのギターに関するよくある質問
Q1. ノエル・ギャラガーの代表的なギターは?
A. Oasis黄金期を象徴するのはEpiphone Riviera(Union Jack塗装)と、1997年以降メインを務めたGibson ES-355(Cherry Red)です。
Q2. 「Don’t Look Back in Anger」のPVで使われているギターは?
A. ユニオンジャックが描かれたEpiphone Rivieraです。ただし一部メディアではSheratonと表記されることもあり、公式シグネチャーはRivieraをベースにしています。
Q3. ノエルのアコースティックギターといえば?
A. 最も有名なのはGibson J-150です。「Little by Little」「Stop Crying Your Heart Out」など数々の名曲で使われました。子供が貼ったアディダスのステッカー付き個体でも知られています。
Q4. 最新のノエルが使っているギターは?
A. 2025年のOasis再結成ツアーでは黒いGibson Les Paul Standard(P-90搭載)を使用。全世界25本限定のシグネチャーも登場しました。
Q5. シグネチャーモデルは今も買える?
A. Epiphone Riviera(2022年Dark Wine Red復刻)やGibson J-150、ES-355などは限定販売済みですが、中古市場や一部ショップで入手可能です。
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