【2025年最新】エディ・ヴァン・ヘイレン使用ギター徹底解説|FrankenstratからEVHシグネチャーまで【年表付き】
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)は、ロック史を塗り替えた革命的ギタリスト。
独自のライトハンド奏法や爆発的なサウンドはもちろん、自ら手を加えたギター=Frankenstratから始まる「改造と革新の歴史」こそが、彼のプレイスタイルを支えてきました。
さらに、入手困難なモデルに代わる現行のシグネチャーモデルや代替候補も紹介するので、購入を考えている方にも役立つ内容です。
エディ・ヴァン・ヘイレン使用ギター年表
年代 | 使用ギター | 特徴・代表曲 |
---|---|---|
1977– | Frankenstrat(自作ストラト) | 自作の赤×白×黒ストライプ。代表曲「Eruption」「Ain’t Talkin’ ’Bout Love」 |
1983– | Kramer 5150 | 80年代黄金期を象徴。アルバム『1984』、「Jump」で使用 |
1986頃 | Steinberger GL-2T | トランストレム搭載。楽曲「Summer Nights」で確認 |
1991– | Ernie Ball Music Man EVH | 初の正式シグネチャーモデル。アルバム『For Unlawful Carnal Knowledge』期 |
1996– | Peavey Wolfgang | 独自設計を進化させたシグネチャー。90年代後期〜2000年代前半のメイン |
2007– | EVH Wolfgang / Striped Series | 自身のブランドで製造。現行モデルとして購入可能 |
年代別詳細解説
Frankenstrat(1977–)|改造から生まれた伝説
Frankenstrat(フランケンシュトラト)は、エディ・ヴァン・ヘイレンの代名詞ともいえる自作ギター。Fender Stratocaster風のボディにGibson風ハムバッカーを搭載し、ピックアップの角度や配線までも自ら改造した「ハイブリッド・ギター」でした。
赤地に白黒のストライプ模様という独特のルックスは、ロックギターの象徴として世界中のファンに知られています。『Van Halen』(1978年)の「Eruption」や「Ain’t Talkin’ ’Bout Love」で炸裂したサウンドは、このFrankenstratから生み出されました。
本物のFrankenstratは博物館級の存在ですが、現在はEVH Striped Seriesとして復刻販売されており、ファンでも入手可能。サウンドハウスなど正規代理店から購入できます。
Kramer 5150(1983–)|黄金期を支えた一本
1983年頃から使用されたのが、Kramer 5150。Frankenstrat同様に赤・白・黒のストライプ柄で、ヘッドには「5150」の文字がペイントされています。
アルバム『1984』や代表曲「Jump」のPVで使用され、Van Halen黄金期のサウンドを支えました。Kramer 5150はオリジナルの入手が極めて困難ですが、現行ではEVH 5150 Iconic Seriesがその系譜を継いでいます。
Steinberger GL-2T(1986頃)|未来的サウンドの実験
80年代半ばには、独特なヘッドレスデザインのSteinberger GL-2Tも使用。特徴は「トランストレム」と呼ばれる特殊なトレモロシステムで、和音ごとチューニングを上下に変化させることが可能でした。
アルバム『5150』(1986)の「Summer Nights」での使用が有名。奇抜な外観とサウンドは、エディの実験精神を象徴しています。
Ernie Ball Music Man EVH(1991–)|初の正式シグネチャー
1991年、エディのキャリア初となる量産シグネチャーモデルがErnie Ball Music Man EVH。美しいキルトメイプルトップ、独特のネックシェイプ、カスタム・ディマジオ製ピックアップを搭載した高級機です。
『For Unlawful Carnal Knowledge』(1991)期に使用され、よりタイトでモダンなサウンドを実現。現在は生産終了ですが、Music Man Axisが後継機として入手可能です。
Peavey Wolfgang(1996–)|進化を極めた設計
1996年からはPeavey Wolfgangをメインに使用。ボディ形状やピックアップ設計など、エディ自身が細部まで監修し、演奏性とサウンドの両立を追求したモデルです。
90年代後期から2000年代前半のライブでは、このWolfgangが象徴的に使われました。オリジナルPeavey製はプレミア価格ですが、後のEVH Wolfgangに繋がる重要な1本です。
EVH Wolfgang / Striped Series(2007–)|自身のブランド
2007年以降は、エディ自身が立ち上げたEVHブランドからリリースされたギターをメインに使用。WolfgangシリーズやStriped Seriesは、彼の音とデザインを忠実に再現した現行モデルです。
現在も販売されており、ファンが実際に手にできる唯一の正規ラインとして高い人気を誇ります。特にEVH Wolfgang SpecialやEVH Striped Seriesは、サウンドハウスやAmazonで入手可能です。
その他の使用ギター(諸説あり)
エディ・ヴァン・ヘイレンは長いキャリアの中で、主要ギター以外にもさまざまなモデルをステージやレコーディングで使用してきました。ここでは確実な使用記録は少ないものの、ファンの間で語られている「その他のギター」を紹介します。
- Gibson Les Paul Standard
初期にはレスポールを使用していたとする説もありますが、映像や写真の記録は限定的です。 - Gibson Flying V
70年代末期に使用したと言われるが、断片的な記録のみ。 - Rickenbacker 12弦ギター
一部セッションで使用した可能性がありますが、公式な証拠は少ないです。 - Charvel製プロトタイプ
Frankenstrat開発段階でCharvelのパーツを使用したとされ、後のシグネチャー開発に繋がった重要な要素と考えられています。
入手困難モデルと代替候補(比較表)
オリジナルモデル | 入手難易度 | 現行・代替候補 | 購入リンク |
---|---|---|---|
Frankenstrat(1977自作) | 博物館級・非売品 | EVH Striped Series | サウンドハウスで探す |
Kramer 5150(1983) | ヴィンテージ市場のみ・超高額 | EVH 5150 Iconic Series | サウンドハウスで探す |
Steinberger GL-2T(1986) | 中古市場で稀に流通 | Steinberger Spirit(廉価版) | Amazonで探す |
Ernie Ball Music Man EVH(1991) | 生産終了・プレミア価格 | Music Man Axis / Sterling by Music Man AX40 | サウンドハウスで探す |
Peavey Wolfgang(1996) | 中古市場のみ | EVH Wolfgang Special | サウンドハウスで探す |
EVH Wolfgang / Striped Series(2007–) | 現行モデル・入手可 | 同モデル(EVH公式ライン) | サウンドハウスで購入 |
購入先比較|どこでエディ・ヴァン・ヘイレンモデルを買うべき?
購入先 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
サウンドハウス | 正規輸入品で価格も安め。EVH Striped SeriesやWolfgang Specialの取り扱いが豊富。 | ★★★★★ |
島村楽器 | 店舗試奏が可能。購入後の保証・メンテナンスも安心。 | ★★★★☆ |
Amazon | 在庫変動が早くセール時に安く買える。ただしマーケットプレイスは要注意。 | ★★★☆☆ |
中古市場(Reverb / デジマートなど) | オリジナルPeaveyやMusic Man EVHなどの希少モデルはここでしか手に入らない。 | ★★★☆☆ |
HOT MUSIC | 正規代理店に特化。安心の保証付きで、初心者にもおすすめ。 | ★★★★☆ |
まとめ
エディ・ヴァン・ヘイレンのギター遍歴は、Frankenstratから始まり、Kramer、Music Man、Peavey、そして自身のEVHブランドへと進化していきました。どのモデルも彼の音楽性と改造精神を反映した唯一無二の存在です。
オリジナルは入手困難ですが、EVH Striped SeriesやEVH Wolfgang Specialといった現行モデルを手にすることで、そのサウンドやスピリットを追体験することができます。まずは象徴的なモデルから選べば、ヴァン・ヘイレン流の音作りを理解できるはずです。
FAQ
エディ・ヴァン・ヘイレンの一番有名なギターは?
Frankenstratです。赤地に白黒のストライプ模様はロックギターの象徴的デザインとして知られています。
初心者におすすめのヴァン・ヘイレンモデルは?
価格と入手性を考えると、EVH Striped SeriesやEVH Wolfgang Specialが最適です。正規代理店経由なら安心して購入できます。
オリジナルKramer 5150は入手できますか?
オリジナルはコレクター市場で高額取引されるのみで、一般的に入手はほぼ不可能です。代わりにEVH 5150 Iconic Seriesが実用的な選択肢です。
参考文献
- EVH Gear 公式サイト:https://www.evhgear.com/
- Guitar World – Eddie Van Halen Rig Rundown
- Premier Guitar – Eddie Van Halen Gear History
- The Chief’s Guitars – Eddie Van Halen Guitar Guide
- Reverb.com アーティクル
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