ランディ・ローズ使用ギター徹底解説|伝説を刻んだ3本+年表付き完全ガイド
Quiet Riot期の原点から『Blizzard of Ozz』『Diary of a Madman』の決定的瞬間まで。
Randy Rhoadsのサウンドは、1974年製Les Paul Custom、Karl Sandoval Polka Dot V、Jackson “Concorde”という
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三本柱で設計されていた。事実に基づき、使用シーンと仕様を突き合わせながら解説する。
迷ったらここに戻れば、Randyの“音の設計図”がすぐ取り出せる。
① 1974 Gibson Les Paul Custom|Quiet Riot〜Ozzy初期を支えた白の閃光
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1974年に入手したアルパインホワイトのLes Paul Custom。Quiet Riot〜Ozzy Osbourne初期のメインギターとして使用。
音色:ハムバッカー特有の甘さに加え、メイプルトップ由来の明るい抜け。
代表曲:「Crazy Train」「Goodbye to Romance」
仕様:1974年製/マホガニーバック+メイプルトップ/エボニー指板/Schallerチューナー
現在はGibson Custom ShopからRandy Rhoads Les Paul Custom VOSとして復刻。手頃な代替ならEpiphone Les Paul Customが人気。
② Karl Sandoval “Polka Dot” Flying V|伝説を作った黒と白の衝撃
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1979年、自らのスケッチをもとにカリフォルニアのルシアーKarl Sandovalが製作。
黒地に白ドットの大胆な外観は、のちに“Randy Rhoadsスタイル”として定着した。
音色:軽量ボディによるスピード感のある立ち上がり。ハイミッドが強く、ライブでも抜ける。
仕様:1979年製/Danelectroネック流用/Fenderハードウェア改/黒地×白ドット塗装
現行ではSandoval Guitarsがリイシューを製作中。廉価代替はJackson RR24(Polka Dot Finish)やJS32 Rhoadsなど。
③ Jackson “Concorde” Prototype|ブランドを生んだ究極の白V
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1980年、Charvelを率いていたGrover Jacksonに依頼して誕生したプロトタイプ。
この“Concorde”こそが、のちのJackson Randy Rhoadsモデルの始まりとなる。
音色:明るくブライトなトーン。ハムバッカー+ネックスルー構造で音の芯が太い。
仕様:1980年製/Seymour Duncan TB-4, SH-2/固定ブリッジ/ゴールドパーツ
現行モデルはJackson USA RR1、Pro Plus RR24、廉価ではJS32 Rhoadsなどが人気。
入手困難モデルと代替候補|ランディ・ローズ愛用ギターを今の時代に手に入れる
ランディ・ローズが使用したギターは、いずれも現在ではヴィンテージまたはカスタムモデルとして希少。
しかし、Gibson・Jackson・Sandovalなどが近年復刻やシグネチャー展開を行っており、
現代でも“Randyトーン”を体験できるラインナップが存在する。
| オリジナルモデル | 現行復刻・シグネチャー | 手頃な代替候補(〜15万円) |
|---|---|---|
| 1974 Gibson Les Paul Custom | Gibson Custom Shop Randy Rhoads Les Paul Custom VOS | Epiphone Les Paul Custom(Alpine White) |
| 1979 Karl Sandoval “Polka Dot” V | Sandoval Guitars Polka Dot Reissue | Jackson RR24(Custom Polka Dot Finish)/Jackson JS32 Rhoads |
| 1980 Jackson “Concorde” Prototype | Jackson USA RR1/Pro Plus RR24 | Jackson JS32 Rhoads(Snow White) |
※価格は執筆時点(2025年10月)の国内平均相場です。
正規代理店(サウンドハウス・島村楽器・HOT MUSICなど)での購入を推奨します。
まとめ|ランディ・ローズの音は“美学”が作った
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レスポール、ポルカドットV、そしてジャクソン・コンコルド──
ランディ・ローズのキャリアは、ギターの進化そのものだった。
彼の音には常にクラシックの理論とロックの情熱が共存している。
だからこそ、どんな時代に聴いても色褪せない。
この3本の特性を理解することで、“Randyの魂”に最も近づける。
彼が遺した名言「僕はスターじゃない。僕はただ、ギターを愛しているだけ」──
その言葉どおり、彼の音は派手さよりも誠実さと情熱の結晶だった。
今でも多くの若いギタリストが彼のサウンドを追い求める理由が、ここにある。
よくある質問(FAQ)
Q1. ランディ・ローズが一番愛用したギターは?
最も長く使用したのは 1974 Gibson Les Paul Custom(ホワイト)。
Quiet Riot期からOzzy Osbourne初期までメインとして使用。
Q2. ポルカドットのVギターはどこで買える?
Karl Sandoval本人が製作する復刻版が存在。
また、Jackson RR24やJS32をベースに塗装カスタムする方法も一般的。
Q3. 初心者でもRandy風サウンドを出せる?
MXR Distortion+ + Marshall系アンプを組み合わせるだけでもかなり近づける。
低域を抑え、ミドルを強調すると“Randy感”が出やすい。
参考文献・出典
- GroundGuitar – Randy Rhoads’s Guitars and Gear
- Guitar World – “Randy Rhoads’ Les Paul Auction Feature”
- Premier Guitar – “Randy Rhoads Guitars: The Full Story”
- Jackson Official – “The Guitar That Started It All”
- DiMarzio Official Blog – “The Birth of the Sandoval V”
- Gibson Official Archive – Randy Rhoads Les Paul Custom VOS

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