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キースリチャーズのギター【厳選5本】ギター歴13年の筆者が伝説の愛器とサウンドの秘密を解説


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「キースリチャーズといえばどんなギターを使っているの?」
「あのザラッとしたロックなサウンドはどこから来るんだろう」
そう気になっている方は多いのではないでしょうか。

 

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ローリング・ストーンズのギタリストとして60年以上第一線に立ち続けるキース・リチャーズ。
そのギター選びとプレイスタイルそのものがひとつの哲学です。ミコーバー(Micawber)と名付けられた5弦テレキャスターが代表格です。
彼が愛用してきたギターは、ロック史に刻まれた数々の名曲を生み出してきました。

 

本記事では、ギター歴13年の筆者がキースのアイコニックなギター5本を徹底解説します。それぞれのギターのスペックや歴史、どの曲で使われたのかまで掘り下げていきます。最後まで読んでいただければ、キースのサウンドの謎が解けるはずです。

 

🎸
ヤツのギター 編集部
ギター歴13年の現役ギタリスト

ギター歴13年の筆者が、公式情報やインタビュー、ライブ映像をもとに、キースのギターと機材を整理しています。

この記事の結論
キース・リチャーズのサウンドの核心はここにあります。
5弦オープンGチューニングに設定したフェンダー・テレキャスターです。特に「ミコーバー」と名付けられた1953年製テレキャスターは、彼の代名詞ともいえる存在です。ただし時代ごとに異なるギターを使い分けています。
ギブソン・レスポールやES-355など、それぞれが異なる魅力を持っています。

 

ミコーバーそのものは入手できません。

出発点の一例が、American Professional II Telecasterです。

在庫は時期によって変わるため、購入先で確認してください。

 

 

  • キース・リチャーズの代名詞「ミコーバー」の詳細スペックと歴史
  • オープンGチューニングとは何か、5弦にする理由
  • キャリア別に使用したギターの変遷(レスポール→テレキャスター→ES-355)
  • それぞれのギターがフィーチャーされた代表曲
  • キースのサウンドに近づくためのポイント

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キース・リチャーズとギターの哲学

 

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キース・リチャーズのギター哲学を一言で表すとしたら、「引き算の美学」でしょう。テクニカルな速弾きやスウィープピッキングとは対極のスタイルです。

シンプルで骨太なリフとグルーヴが彼のトレードマークになっています。

 

彼には有名な言葉があります。
「ファイブ・ストリングス、スリー・ノーツ」。
「ツー・ハンズ、ワン・アスホール」と続きます。
5弦・3音・2つの手・1人の人間、という意味です。これはギターの本質が複雑さではなく、シンプルさにあるという信念を表しています。

 

また彼は早い時期からオープンGチューニングを習得しました。

開放弦でGコードが鳴るよう弦を調整したチューニングです。

そこから低音弦(6弦)を取り除いた独自の5弦スタイルを確立しました。このアプローチがあの独特の「キース・サウンド」を生み出す核心です。

 

キースはインタビューでこう語っています。「6弦でこれ以上うまくなれないと思っていた。それで5弦に切り替えた瞬間、まるでページをめくったような感覚があった。全く新しい世界が広がったんだ。」

 

筆者
筆者
筆者自身もオープンGチューニングを試しました。

まず弾きやすさに驚いた記憶があります。通常のチューニングで3〜4本の指を使うコードが、1〜2本の指でおさえられるようになるんです。キースのリフが「なぜあんなにシンプルに聴こえるのか」がよくわかった瞬間でした。


キース・リチャーズのアイコニックなギター【厳選5本】


ミコーバー(Micawber)― 1953年製フェンダー・テレキャスター

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  • 1953年製フェンダー・テレキャスター(バタースコッチ・ブラックガード)
  • エリック・クラプトンから27歳の誕生日プレゼントとして贈られた
  • ネックPUをギブソンPAFハムバッカーに換装(逆向き設置)
  • 5弦オープンGチューニング専用機
  • 「Exile on Main St.」セッション時から使用開始

キース・リチャーズのギターの中で、最も有名なのがこの「ミコーバー(Micawber)」です。ディケンズの小説『デイヴィッド・コパフィールド』にちなんだ名前です。

登場する楽天的なキャラクター、ウィルキンス・ミコーバーに由来します。

1953年製のバタースコッチ・フィニッシュ(ブラックガード仕様)のテレキャスターです。
キース本人は「ミコーバーは'53年製」と語っています。一部の資料では1954年製と表記される場合もあります。
エリック・クラプトンがキースの27歳の誕生日に贈ったという逸話でも知られています。まさにロック界が誇る友情の証といえるでしょう。

最大の特徴はその改造内容にあります。1972年頃、ネック側のピックアップが1950年代製のギブソンPAFハムバッカーに換装されています。しかも通常とは逆向きに取り付けられています。

磁石の極性がテールピース側を向くという独特の仕様です。これがあのザラッとした独特のミッドレンジを生み出す一因となっています。

弦はアーニーボールの本人専用カスタムゲージ(.011〜.042)です。

これは市販されていない特注品です。

近いゲージを再現するなら、バラ売りの弦を組み合わせる方法があります。低音弦(6弦)を外した5弦仕様で、オープンGチューニング(G–D–G–B–D)に設定されています。

ミコーバーが活躍した代表曲
ストーンズの黄金期を代表する楽曲のほとんどでこのギターが使われています。
「Brown Sugar」「Before They Make Me Run」。
「Honky Tonk Women」「Tumbling Dice」などです。

筆者
筆者
ミコーバーは、ネックPUがPAF型のハムバッカーに換装されています。

取り付けの向きも、通常とは逆です。

テレキャスターらしいシャープさと、太い音が同居するのは、この改造が大きいといえそうです。



マルコム(Malcolm)― 1954年製フェンダー・テレキャスター

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  • 1954年製フェンダー・テレキャスター(ミコーバーとほぼ同時代の一本)
  • ミコーバーより摩耗が少なく、木目がより鮮明
  • ネックPUをギブソンPAFに換装(通常向き)
  • 現在はミコーバーのバックアップとして使用
  • 「Jumpin' Jack Flash」「Happy」などで活躍

ミコーバーとほぼ同じ時代の1954年製テレキャスターです。

キースが「マルコム(Malcolm)」と名付けました。外見上はミコーバーより摩耗が少なく、木目のグレインが鮮明に見えるのが特徴です。

こちらもネックPUはギブソンPAFハムバッカーに換装されています。

ただしミコーバーのような逆向きではなく、通常の向きです。この違いが両者のサウンドキャラクターの違いとして現れています。

現在のライブではミコーバーのバックアップとして使われることが多い一本です。

ステージ上でのキースのギターサウンドを陰から支えています。

筆者
筆者
ライブ映像を見ていると、テクニシャンがマルコムを手渡すシーンが確認できます。全く同じ時代の同じ機種を2本用意しています。

「この音でなければならない」というこだわりの表れだと感じました。

マルコムが活躍した代表曲
「Jumpin' Jack Flash」「Happy」「Tumbling Dice」など。バックアップとして常にミコーバーと同じ楽曲をカバーできる準備がなされています。



1959年製ギブソン・レスポール ― キャリア初期の主力ギター

 

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  • 1964年にロンドンで中古購入
  • 「The Last Time」「(I Can't Get No) Satisfaction」で使用
  • テレビ番組「Ready Steady Go」でのパフォーマンスにも登場
  • 後にギブソン・レスポール・カスタム(ビグスビー付き)へ移行

テレキャスターの印象が強いキースです。

しかしキャリア初期(1964〜1966年頃)の主力は1959年製ギブソン・レスポールでした。1964年8月後半にロンドンのSelmer's Music Storeで中古購入したとされています。「サティスファクション」についてはキース自身が証言を残しています。

ギブソン・ファイアーバードVIIを使用したとのことです。

この時期はレスポールと並行して使っていたと考えられています。

レスポールの太くウォームなサウンドが効いています。

ブルースとロックンロールの間を行き交う初期ストーンズにぴったりでした。

キース自身も「偉大なクラシック・ロックンロールのギターに出会った」と語っています。

その後はギブソン・レスポール・カスタムへと移行します。

ビグスビー・バイブラート付きで、1960年代後半から70年代初頭にかけて使用されました。

筆者
筆者
筆者もギブソン・レスポールを弾いてみたことがあります。

テレキャスターとは全く別の楽器といえるほど感触が違いました。レスポールの甘くまろやかなサステインと、テレキャスターのシャープでパンチのあるアタック。キースがあえてテレキャスターに乗り換えた理由も、弾いてみると感覚的に理解できます。

レスポール期の代表曲
「The Last Time」「Get Off of My Cloud」など。なお「(I Can't Get No) Satisfaction」には注意が必要です。
キース本人がギブソン・ファイアーバードVIIを使用したと証言しています。
レスポールではありません。



その他の主要ギター

1960年製ギブソンES-355 ― 「スティッキー・フィンガーズ」時代の名器

 

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1969年から使用が確認されているセミアコースティックがあります。
ブラック・フィニッシュの1960年製ギブソンES-355です。

「スティッキー・フィンガーズ」や「エグザイル・オン・メイン・ストリート」で活躍しました。

2026年にはギブソン・カスタムショップが限定発売を行いました。
このギターの3Dスキャンデータを使ったコレクターズ・エディションです。

これにより再び注目を集めました。ナッシュビルのカスタムショップでハンドクラフトされています。

マーフィー・ラボによるエイジング処理が施された本格的な復刻モデルです。

注意:ES-355は市場での入手難易度が高く、価格も非常に高騰しています。ES-335など近似したモデルから始めることをおすすめします。

1958年製フェンダー・ストラトキャスター ― 「ミス・ユー」の時代

 

テレキャスター一辺倒のイメージがあるキースです。

しかし1978年のファンクナンバー「Miss You」では違いました。

「Under My Thumb」とともに1958年製フェンダー・ストラトキャスターを使用しています。通常の6弦・スタンダードチューニングで演奏されています。

ストラトらしいクリスピーで明るいサウンドが楽曲のグルーヴに貢献しました。


キース流・オープンGチューニングを徹底解説

キース・リチャーズのサウンドを理解するうえで外せないのが、オープンGチューニングです。これは開放弦だけでGコードが鳴るように弦を調整する方法です。

さらにキースはそこから6弦を外すという独自のアレンジを加えています。

弦 スタンダードチューニング キース流オープンG(5弦)
6弦(最低音) E 使用しない(外す)
5弦 A G
4弦 D D
3弦 G G
2弦 B B
1弦(最高音) E D

6弦を外す理由についてキースはこう語っています。「低音のDは他の弦と混じると泥臭くなる。外すことで音がすっきりして、バンジョーのような明快さが生まれる。」
この発言はバンジョーの5弦スタイルから着想を得たことを示唆しています。

カントリーやブルースのフォーク的な要素が影響していることがわかります。

また、オープンGチューニングの大きな利点は少ない指で豊かなコードが押さえられることです。ひとつの指でバレーするだけでメジャーコードが鳴ります。
2〜3本の指でコンプレックスなボイシングも実現します。これがキースのリズムギターに「シンプルだが重厚」という印象を与える仕掛けです。

筆者
筆者
筆者も一時期オープンGチューニングにはまっていた時期があります。通常チューニングとは全く異なる指板の感覚に最初は戸惑います。

しかし慣れてくると変わりました。

「Honky Tonk Women」や「Tumbling Dice」のリフが自然と弾けます。ギターの新しい扉を開く感覚はキースの言葉通りでした。


キース・リチャーズ使用ギター比較表

ギター名 年代 メーカー/モデル チューニング 主な使用楽曲
ミコーバー 1953年 Fender Telecaster 5弦オープンG Brown Sugar, Honky Tonk Women
マルコム 1954年 Fender Telecaster 5弦オープンG Jumpin' Jack Flash, Happy
1959 LP 1959年 Gibson Les Paul スタンダード Satisfaction, The Last Time
ES-355 1960年 Gibson ES-355 スタンダード Sticky Fingers収録曲
Stratocaster 1958年 Fender Stratocaster スタンダード Miss You, Under My Thumb

キース・リチャーズのサウンドに近づく3ステップ

step
1
テレキャスターを手に入れる

キースサウンドの出発点はフェンダー・テレキャスターです。ビンテージの1953年製を入手することは現実的ではありません。

現行のフェンダーUSAやメキシコ製テレキャスターでも十分に近いサウンドが得られます。ネックPUをハムバッカーへの換装を検討するのも一手です。

▶ サウンドハウスで探す

step
2
オープンGチューニングに挑戦する

6弦を外し、残りの5弦をG–D–G–B–Dに調整します。チューナーアプリやクリップチューナーを使えば簡単に設定できます。最初は「Honky Tonk Women」や「Brown Sugar」のリフを弾いてみてください。
ゆっくりでも、オープンGの気持ちよさを実感できるはずです。

step
3
弦・ピックにもこだわる

キースはアーニーボールのニッケルワウンド(.011〜.042)の特注ゲージを使用しています。市販品にはない太さです。

▶ 近いゲージをサウンドハウスで探す

オープンGチューニングでは張力のバランスが取れ、むしろ弾きやすく感じることも多いです。ピックはミディアム〜ヘビーのナイロン製を試してみてください。


そろそろ、本気でギターと向き合ってみませんか?

筆者
筆者
Satisfactionのような曲は、オープンGチューニングを知らないと再現しにくいことがあります。

キース・リチャーズのプレイに近づきたいなら、独学より一歩早く近づける方法があります。オンラインギターレッスンおすすめ3選で、あなたに合うスクールを比較してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. キース・リチャーズのメインギターは何ですか?
A. 現在のメインギターは「ミコーバー」と名付けられた1953年製フェンダー・テレキャスターです。5弦オープンGチューニング専用機として設定されています。
ストーンズのライブでも必ずステージに上がる一本です。

Q. なぜ6弦を外すのですか?
A. キースによると理由があります。
低音のD(6弦をオープンGに調整した音)が混ざると「泥臭くなる」ためです。5弦にすることでサウンドがクリアになり、バンジョーのような明快なアタックが得られます。

Q. キース・リチャーズは何本のギターを所有していますか?
A. およそ3,000本のギターを所有しているとされています。
ただしキース自身は「実際に使うのは約15本程度」と語っています。

Q. ミコーバーはエリック・クラプトンからもらったって本当ですか?
A. はい、事実です。エリック・クラプトンがキース・リチャーズの27歳の誕生日に贈ったとされています。「エグザイル・オン・メイン・ストリート」のレコーディングセッション時期と重なります。

Q. キースのシグネチャーモデルは購入できますか?
A. 2026年にギブソン・カスタムショップが限定発売しました。
1960年製ES-355のコレクターズ・エディションです。ただし限定生産で、価格も非常に高額です。より手頃なモデルで代替を検討する方がほとんどの方には現実的です。

Q. オープンGチューニングはどんな曲に向いていますか?
A. ブルースやロックンロールとの相性が特に抜群です。
カントリーにも向いています。キースの楽曲のほか、スライドギター演奏にも広く使用されます。「Brown Sugar」「Honky Tonk Women」から入門するのがおすすめです。
「Tumbling Dice」も取り組みやすい一曲です。



まとめ:キース・リチャーズのギターと哲学

  • メインギターは「ミコーバー」1953年製フェンダー・テレキャスター(5弦オープンGチューニング)
  • ネックPUをギブソンPAFハムバッカー(逆向き設置)に換装。これが独特のサウンドキャラクターを生んでいる
  • バックアップには1954年製の「マルコム」を使用
  • キャリア初期(1964〜66年)は1959年製ギブソン・レスポールが主力機だった
  • 「サティスファクション」もこのレスポールで演奏
  • 「スティッキー・フィンガーズ」時代は1960年製ギブソンES-355(ブラック)も活躍
  • サウンドの核心は5弦オープンGチューニング。「引き算の美学」がキースの哲学

キース・リチャーズのギターへの姿勢はシンプルです。

「どんなに高価な機材よりも、自分の耳と感覚を信じること」に尽きると感じています。ミコーバーは決して完璧なビンテージギターではありません。

改造に改造を重ねた、彼自身の身体の延長線上にある楽器です。ギターはスペックよりも、弾き手との関係で価値が決まる。そんな当たり前のことを、キースは体現し続けています。

まずはお手持ちのギターで5弦オープンGチューニングを試してみてください。きっとキース・リチャーズの音楽への新しい扉が開くはずです。


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