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ジャック・ホワイトの使用ギター8本|Airline JB HuttoとTriplecasterを解説




ジャック・ホワイトの主力ギターは、高いヴィンテージではなく1960年代の古い通販ギターです。

この意外さが、機材の面白いところです。

ホワイト・ストライプスの音を作ったのは、どんなギターだったのでしょうか。

いまFenderから出ているシグネチャーモデルも、あわせて整理します。

筆者
筆者
どうも、ギター歴13年のryoです。この記事では、ジャックの機材を資料で確認できた範囲で整理します。
通販の古いギターで、あの音が出ていたんですか?
筆者
筆者
筆者
筆者
主力の1本は、1964年ごろに通販カタログで売られたギターだとされています。順番に見ていきましょう。
  • 使用ギター8本(Airline・Kay・Telecasterほか)
  • 使用アンプ(Silvertone・Twin Reverb・Pano Verb)
  • FenderのTriplecasterとTriplesonic Acoustasonicのスペック
  • 「あの音」に近づく選び方

ジャック・ホワイトとは|ホワイト・ストライプスのギタリスト

ジャック・ホワイトは、デトロイト出身で1975年生まれのギタリストです。

1997年ごろにホワイト・ストライプスを結成しました。

ギターとボーカルのジャックと、ドラムのメグ・ホワイトの2人編成です。

のちにThe RaconteursやThe Dead Weatherでも活動しています。

ホワイト・ストライプスはベースのいない2人編成です。そのためジャックのギターは、低音から高音までを1人で受け持つ必要があったと考えられます。歪みやオクターブ系のペダルが多い背景にも、この編成があるのでしょう。

ペダル側の話は、ジャック・ホワイトの使用エフェクター完全ガイドで詳しくまとめています。

この記事では、ギター本体とアンプに絞ります。


ジャック・ホワイトの使用ギター一覧

まず、主な使用ギターを表にまとめます。

ギター 主な使い方・特徴 主な時期・バンド
1964年ごろのAirline「JB Hutto」 ホワイト・ストライプスの主力。ファイバーグラス製ボディ ホワイト・ストライプス
1950年代のKayアーチトップ スライド用。オープンAチューニング ホワイト・ストライプス
1970年代のCrestwood Astral II 初期の曲で使用。オープンEでスライド ホワイト・ストライプス初期
1957年製Gretsch White Penguin 2007年ごろにナッシュビルで購入 『Icky Thump』期
Fender Telecaster(1969年製Bigsby付きなど) 『Icky Thump』の録音で重要な役割 ホワイト・ストライプス後期
Fender Highway One Telecaster ハードウェアが白塗り、Bigsby付き ソロ『Blunderbuss』期
Gretsch改造「Copper Triple Jet」 銅のトップ、3ピックアップ The Raconteurs
Gretsch改造「Green Machine」 マイクとテルミンを内蔵した改造機 The Raconteurs

ほかにもGretsch Jupiter ThunderbirdやGibsonの金色カスタムが知られています。

どれも「普通のギター」から外れた個体なのが、共通点といえます。


1964年ごろのAirline「JB Hutto」|ホワイト・ストライプスの主力

ジャック・ホワイトといえば、まずこの赤いギターです。

Eastwoodの解説では、1964年に通販カタログで売り出されたモデルです。

製造はシカゴのValcoで、ブランド名は「Airline」だけでした。

ブルースギタリストのJ.B.ハットが使ったことから、「JB Hutto」の通称がつきました。

項目 内容
ボディ Res-O-Glas(Valcoのファイバーグラスの商標名)。上下2枚のファイバーグラスを合わせた構造
ピックアップ Valcoのシングルコイル2基(ハムバッカーのようなカバー付き)
ネック トラスロッドなし(調整できない)
当時の価格 1960年代半ばに99.95ドルとされる(Eastwood)

Eastwoodの解説では、中古相場は2,000ドル以上とされています。

当時は安さが売りだったのに、のちに高騰したわけです。

ホワイト・ストライプスの音の中心にあったのは、このAirlineです。調整しにくい扱いづらさと、ファイバーグラスのボディ。その組み合わせが、音の個性になったと考えられます。

Ground Guitarは、ほかにも1963年製のAirlineを使っていたと紹介しています。

ただし資料が少ないため、参考情報にとどめます。

 

筆者
筆者
調整のきかないネックは、扱いが難しい部分です。癖を受け入れた人の音だと思います。
直せないのに、メインで使い続けたんですね。
筆者
筆者
筆者
筆者
道具に合わせて弾き方を変える。その発想が、彼のスタイルにつながっているのでしょう。

1950年代のKayアーチトップ|スライド専用の1本

Kayのアーチトップは、ジャックのスライド用ギターです。

弦をAの和音に合わせた「オープンAチューニング」で使われています。

Ground Guitarは、「Death Letter」や「Stop Breaking Down」で使ったと紹介しています。

スライドとは、金属などの筒を指にはめて弦をこする奏法です。

ボディは2001年に茶色の紙で覆われたとされます。

理由はハウリング防止とも、見た目のためともいわれています。

ピックアップは、DeArmondのシングルコイル1基です。

「Seven Nation Army」の低いリフは、Whammyでオクターブ下げた音とされています。

この曲に使われたギターは、資料によって記述が分かれます。


1970年代のCrestwood Astral II|初期の相棒

Crestwoodはジャックの3本目の主力にあたる、日本製のギターです。

ホワイト・ストライプスの初期に使われ、弦をEの和音に合わせたオープンEで、スライドに使われたとされています。

ボディは合板のホロウ構造で、シングルコイル2基とトレモロブリッジを備えます。

Guitar Worldは、このギターもEastwoodがリメイクしたと紹介しています。


1957年製Gretsch White Penguin|数少ない高級ヴィンテージ

安いギターのイメージが強いジャックですが、高価なヴィンテージも手にしています。

White Penguinは、2007年ごろにナッシュビルで購入したとされています。

購入するまでにはかなり迷ったそうです。

本人はこのギターを、Airlineと同じ部類の風変わりな楽器だと語ったとされています。

値段が高くても、癖のある機械のような楽器を選ぶ。ここに、ジャックの選び方が表れています。目的は安さではなく、弾き手を困らせるほどの個性です。

Fender Telecaster|『Icky Thump』を支えた道具

Guitar Worldによると、1969年製のBigsby付きと、1954年製のTelecasterが使われました。

どちらも『Icky Thump』の録音で重要な役割を果たしたとされています。

シンプルで頑丈なTelecasterは、ジャックの「道具として使い倒す」姿勢に合う1本です。

Telecasterを使ったほかのギタリストは、こちらで紹介しています。

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Fender Highway One Telecaster

ソロ・アルバム『Blunderbuss』の2012年ごろから使われたTelecasterです。

ハードウェアは白く塗られ、Bigsbyが追加されています。

のちにブリッジ側が、T.V. Jonesのフィルタートロンに交換されたと紹介されています。


The Raconteursの改造ギター|銅・マイク・テルミン

Gretsch改造「Copper Triple Jet」

ギター製作者のランディ・パーソンズと作った、銅のトップを持つ3ピックアップのGretschです。

中央のピックアップにはMXR Micro Ampがつながれ、歪みを足せます。

The Raconteursでは、マイクもペダルも銅で統一していたと伝えられています。

Gretsch改造「Green Machine」

Gretsch G6118をベースに、3基目のピックアップを加えた改造ギターです。

Shureのマイクを模した木製パーツが引き出せます。

テルミンやミュート機構も内蔵されています。

見た目は派手ですが、音を出すための仕掛けが細かく作り込まれています。


使用アンプ|Silvertone・Twin Reverb・Pano Verb

アンプ 特徴
Sears Silvertone 1485 10インチスピーカー6基(Jensen C10Q)を搭載。初期の音作りで重要
Fender Twin Reverb クリーンの定番。Silvertoneと並ぶ基本のアンプ
Fender Pano Verb 本人所有の1964年製Vibroverb・1960年製Vibrasonic・1993年製Vibro-Kingからインスパイアされた真空管アンプ

Pano Verbは、2024年に登場したジャック・ホワイトのシグネチャーアンプです。

発売時の島村楽器の掲載価格は462,000円(税込)でした。


FenderのJack Whiteシグネチャーギター

Fenderは、ジャック・ホワイトのシグネチャーギターを2つ出しています。

Limited Edition Jack White Triplecaster Telecaster

項目 仕様
ボディ チェンバード・アッシュ
ネック メイプル、ソフトVシェイプ、12インチラジアス指板
ピックアップ ブリッジ:カスタムハムバッカー/ミドル:JW-90シングルコイル/ネック:CuNiFeワイドレンジハムバッカー
ハードウェア Bigsby B5、Hipshot Xtender(ドロップDチューナー)
特徴的な回路 アーケード式の「Stutter」スイッチ、ミュート/ダイレクト出力の3ウェイトグル
価格 517,000円(税込・発売時の島村楽器の掲載)

こちらは「Limited Edition」の名称がつく限定モデルです。

楽天で探す|Amazonで探す|サウンドハウスで探す

Jack White Triplesonic Acoustasonic Telecaster

項目 仕様
ボディ ブレーシング入りのソリッド・シトカスプルーストップ、アルダー
ネック メイプル、モダン「Deep C」
ピックアップ アンダーサドル・ピエゾ/ボディ・センサー/N4マグネティック(Fishmanと共同設計したアコースティックエンジン)
サウンド切替 アコースティック/クリーンエレキ/オーバードライブの3種を3ウェイスイッチで切替
価格 358,600円(税込・発売時の島村楽器の掲載)

こちらも、島村楽器では数量限定販売品として掲載されていました。

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⚠️ 注意:価格は発売時の掲載です。シグネチャーモデルは数量限定で、国内の在庫は店舗によって異なり、完売している場合もあります。購入前に各ショップで在庫と現在の価格を確認してください。

「あの音」に近づくには|予算別の考え方

目的 選び方
雰囲気を安く味わいたい EastwoodのAirlineリイシュー。国内の取り扱い状況は未確認のため、販売店で確認する
本人モデルを弾きたい Triplecasterか、Triplesonic Acoustasonic。どちらも高額で、在庫は要確認
手持ちのギターで近づけたい 歪み(Big Muff系)とオクターブ系ペダルが近道。エフェクター記事で解説

EastwoodはAirlineのリイシューを出しているブランドです。

ただし現行の型番や価格は確認できませんでした。

また、リイシューはオリジナルのファイバーグラスとは素材が異なる可能性があります。

購入を考える場合は、取り扱い店舗で現行品かどうかを確認してください。

ジャックの音は、ギターだけで決まるものではありません。ファイバーグラスの荒い鳴りに、Big MuffとWhammyが重なって、あの音になっています。手持ちのギターで試すなら、ペダルから入るのが現実的です。
筆者
筆者
RAM's Head Big Muffは持っています。ペダルから近づくなら、まず歪みからだと思います。
ギターを買わなくても、まず試せるんですね。
筆者
筆者

そろそろ、本気でギターと向き合ってみませんか?

ジャックのようなスライドやリフは、独学だとクセがつきやすい部分です。

オンラインギターレッスンおすすめ3選で、あなたに合うスクールを比較してみてください。


参考にした資料


よくある質問(FAQ)

Q. ジャック・ホワイトのメインギターは何ですか?
A. ホワイト・ストライプスでは、1964年ごろのAirline「JB Hutto」が主力です。ファイバーグラス製ボディが特徴です。

Q. Seven Nation Armyのリフは、どう鳴らしていますか?
A. リフはDigiTech Whammyでオクターブ下げた音とされています。使用ギターは資料によって記述が分かれるため、この記事では断定しません。

Q. ジャック・ホワイトのシグネチャーギターはありますか?
A. FenderからTriplecasterとTriplesonic Acoustasonic Telecasterが出ています。国内の在庫は店舗によって異なるため、購入前に確認してください。

Q. 安く同じ雰囲気を味わう方法はありますか?
A. EastwoodがAirlineのリイシューを出しています。国内の取り扱い状況は未確認のため、購入前に販売店で確認してください。ペダルでの再現は、エフェクター記事で解説しています。


まとめ:ジャック・ホワイトの使用ギター

  • 主力は1964年ごろのAirline「JB Hutto」。トラスロッドのないファイバーグラス製
  • スライドは1950年代のKayアーチトップ(オープンA)
  • 高級品は1957年製Gretsch White Penguinなど。Telecasterも要所で使用
  • 本人モデルはTriplecasterとTriplesonic Acoustasonic。在庫は店舗で要確認
  • 手持ちで近づくならBig Muff系の歪みとオクターブから

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