【2025年最新】ブライアン・メイ使用ギター徹底解説|“レッド・スペシャル”の秘密と代替モデル【年表付き】

未分類

【2025年最新】ブライアン・メイ使用ギター徹底解説|“レッド・スペシャル”の秘密と代替モデル【年表付き】

 

ブライアン・メイ(Brian May)は、伝説的ロックバンドQueenのギタリストとして、世界中のファンを魅了し続けています。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Queen(@officialqueenmusic)がシェアした投稿

 

彼のサウンドを語る上で欠かせないのが、1960年代に自ら製作したギター「Red Special(レッド・スペシャル)」
この一本こそが、彼の音色とプレイスタイルの象徴です。
この記事では、ブライアン・メイが実際に使用してきたギターの年表から、
各モデルの特徴・代表曲・代替候補までを事実ベースで徹底解説します。

 

また、現在入手できるBrian May Guitars公式シグネチャーモデルや、
国内で安心して購入できる正規ショップも紹介します。

 

Queenファン、そして“あの歌うようなトーン”を追い求めるギタリスト必見の内容です。

ブライアン・メイ使用ギター年表【1963〜現在】

ブライアン・メイは、キャリアのほぼ全期間を通じて自作ギター「Red Special」をメインとして使用しています。
以下は、確認できる主要モデルを年代順にまとめた使用年表です。

年代 使用ギター 特徴・代表曲
1963–現在 Red Special(自作) 父ハロルドと共同製作。Queen全楽曲のメインギター。「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」など
1979–1980 Fender Telecaster 「Crazy Little Thing Called Love」で使用。ロカビリー調の楽曲に合わせた選択。
1984–1986 Guild Brian May Signature(プロトタイプ) Red Specialのトラブル対策用として開発された公認レプリカ。
2004–現在 BMG Red Special(Brian May Guitars) 本人監修の量産モデル。Queen + Adam Lambertツアーなどでもサブ機として使用。

出典:Brian May Guitars公式
Guitar World “The Story Behind the Red Special”/
書籍『Brian May’s Red Special』(2014)

Red Special(1963–現在)|父と手作りした“唯一無二”のギター

 

この投稿をInstagramで見る

 

Queen(@officialqueenmusic)がシェアした投稿

 

ブライアン・メイが16歳のときに、父ハロルド・メイと共に約2年をかけて製作したのがこのRed Special
彼のキャリアを象徴するギターであり、現在もライブ・レコーディングで現役使用されています。

構造と素材

  • ボディ材:暖炉のマントルピース(マホガニー系)+合板トップ
  • ネック材:オーク(手彫りによる独自形状)
  • ピックアップ:Burns Tri-Sonic ×3(本人改造/逆磁極配線)
  • トレモロ:バイクのバルブスプリングを流用した自作構造
  • スケール:24フレット(ショートスケール)

音の特徴

シリーズ配線による厚みのある中域と、ハムバッカーに匹敵する出力が特徴。
ピックアップの位相切り替えによって、独特の鼻にかかったようなトーンを生み出します。

 

これにVox AC30+Treble Boosterを組み合わせることで、あの“歌うようなブライアン・メイ・トーン”が完成します。

代表曲での使用例

  • 「Bohemian Rhapsody」
  • 「Killer Queen」
  • 「Tie Your Mother Down」
  • 「We Will Rock You」
  • 「Brighton Rock」

エピソード

ブライアンはこのギターを「Old Lady(おばあちゃん)」と呼び、
ツアーには常にオリジナルを携行しています。

 

修復・メンテナンスは長年のギターテク、Pete Malandroneが担当。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Sir Brian May(@brianmayforreal)がシェアした投稿

 

Red Specialは単なる楽器ではなく、彼の人生そのもの。
「父との共同制作で得た経験が、音楽以上に自分を形作った」と本人は語っています。

 

出典:Brian May Guitars公式
Brian May & Simon Bradley, Brian May’s Red Special (2014)/
Guitar World “The Story Behind the Red Special”/Premier Guitar Interview (2019)

Fender Telecaster(1979–1980)|“Crazy Little Thing Called Love”専用ギター

 

この投稿をInstagramで見る

 

Queen(@officialqueenmusic)がシェアした投稿

 

ブライアン・メイがRed Special以外を手に取った数少ない例が、Fender Telecasterです。
1979年のシングル「Crazy Little Thing Called Love」のレコーディングおよびライブで使用されました。

使用背景

この曲はフレディ・マーキュリーが作曲したエルヴィス・プレスリー風のロカビリー・ナンバー。
当時、ブライアンは「Red Specialではビブラートが強すぎて曲に合わなかった」と語っており、
よりシャープで軽快なサウンドを得るためにTelecasterを選択しました。

特徴とトーン

  • モデル: Fender Telecaster(推定1970年代製)
  • カラー: 白系フィニッシュ(ライブ映像で確認)
  • 音の特徴: シングルコイル特有の明るく乾いたトーン。Red Specialとは対照的な抜けの良さ。

ライブでの使用

1981年のライブ映像『Queen Rock Montreal』では、ブライアンがこのTelecasterを用いて
「Crazy Little Thing Called Love」を演奏する姿が確認できます。
その後はRed Specialに戻り、このTelecasterは短期間の使用にとどまりました。

 

Youtubeに使用動画が上がっておりますが、公式ではないのでここでは紹介できません。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

出典:Guitar World Interview (2019)/Reverb Blog “Inside Brian May’s Guitars”/映像『Queen Rock Montreal』(1981)

BMG Red Special(2004–現在)|本人監修の公式シグネチャーモデル

 

この投稿をInstagramで見る

 

Sir Brian May(@brianmayforreal)がシェアした投稿

 

BMG Red Specialは、ブライアン・メイ本人が監修する現行シグネチャーモデル。
Brian May Guitars公式サイトで現在も販売されており、
世界中のギタリストが“あのトーン”を再現するために手に取る定番機となっています。

特徴と仕様

  • 監修: Brian May本人
  • 製造: Brian May Guitars(韓国製/初期はBurns London OEM)
  • ピックアップ: Tri-Sonicタイプ ×3(シリーズ配線/フェイズ切替対応)
  • ブリッジ: Wilkinson製ロッキング・トレモロ
  • 価格帯: 約10〜15万円(日本国内流通)

サウンドの特徴

オリジナルのRed Specialに比べ、ややモダンで扱いやすいトーン設計。
シングルコイルながらも厚みのあるミッドと、位相切替による多彩な音作りが可能です。

Vox AC30 + Treble Boosterの組み合わせで、本人サウンドに驚くほど近づきます。

ライブでの使用例

近年の「Queen + Adam Lambert」ツアーでは、オリジナルRed SpecialのバックアップとしてBMGモデルが登場。
一部の曲では本人が実際に演奏しているシーンも確認されています。

出典:Brian May Guitars公式
Reverb “Inside the Red Special” (2019)/Premier Guitar Interview (2019)

入手困難モデルと代替候補|Red Specialを再現できる現行モデル比較

オリジナルのRed Specialは当然ながら非売品。
しかし現在では、ブライアン・メイ本人が監修したシグネチャーモデルをはじめ、
各ブランドから外観・構造を再現したレプリカが販売されています。

モデル名 特徴 価格帯 購入リンク
Red Special(本人オリジナル) 1963年に自作された唯一の実機。現在も本人使用中。 非売品
Guild Brian May Signature(1984–1986) Guild社による高品質レプリカ。限定生産で現在は中古市場のみ。 約40万円〜 Reverbで探す
BMG Red Special(Brian May Guitars) 本人監修の公式モデル。シリーズ配線やフェイズ切替も完全再現。 約10〜15万円 公式サイト
Soundhouse
HOT MUSIC
Harley Benton BM-75 ドイツのThomannが展開する廉価レプリカ。コスパ抜群で見た目も忠実。 約4万円 Thomann
音質面・構造面で最も本人サウンドに近いのはBMG Red Special
初心者から中級者まで扱いやすく、トーンバリエーションも広い点が魅力です。

 

一方、予算を抑えて見た目や雰囲気を楽しみたい場合はHarley Benton BM-75も人気。
海外通販(Thomann)を利用すれば比較的安価に入手できます。

 

出典:Brian May Guitars公式/Reverb “Inside the Red Special”/Thomann製品ページ

実際の所有者レビューと筆者の考察:BMG Red Specialの実力

BMG Red Specialは、世界中のギタリストやレビューアーから高い評価を得ています。
ここでは実際の所有者レビューや専門誌の情報をもとに、筆者の視点で分析してみました。

演奏性

多くのレビューで挙げられているのがネックの独特な握り心地
一般的なストラトキャスターよりも太めで、手のひら全体を使うような感覚が特徴。
慣れると「コードを押さえやすい」「手にフィットする」と好意的な声も多いです。

サウンドの再現度

ピックアップはTri-Sonicタイプを3基搭載し、シリーズ配線と位相反転スイッチにより
オリジナルRed Specialの多彩なトーンを忠実に再現。
レビューでは「Vox AC30 + Treble Boosterを組み合わせると、驚くほど本人に近い音になる」と評されています。

品質と価格バランス

20万円以下という価格ながら、木材や仕上げの精度は高く、
量産機としては非常にコストパフォーマンスが良いとの声が多数。
海外ユーザーからも「Red Special入門機として理想的」との評価が目立ちます。

総じて、BMG Red Specialは単なるシグネチャーモデルではなく、
“Red Specialサウンドを追体験できる唯一の市販ギター”と言える存在です。

出典:Brian May Guitars公式レビュー/Guitar World Review (2020)/Reverbユーザーレビュー/Premier Guitar誌特集

まとめ:ブライアン・メイの音を作る鍵は“Red Special+AC30+Treble Booster”

ブライアン・メイのトーンは、単なる機材の組み合わせではありません。
父親と共に作り上げたRed Specialという唯一無二のギター、
そしてVox AC30+Treble Boosterの組み合わせが、
あの歌うようなサウンドを支えています。

もしあなたが“Queenの音”を再現したいなら、
BMG Red Specialを中心に、ピッキングニュアンスやハーモニー構築を研究するのが最短ルートです。

そして何より、ブライアン・メイの音作りの根底には「個性」があります。
自作ギターをここまで愛し抜く精神こそ、すべてのギタリストが学ぶべき部分でしょう。

▼あわせて読みたい関連記事

→ 他の伝説的ギタリストのエフェクター記事を読むなら、ヤツのエフェクターTOPページへどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました